
2025年7月に Citi から新たなるプレミアカード、Citi Strata Elite Card が発表されました。
今回はこの新カードの特典を確認し、その価値に迫っていきます。
【評価・年会費・特典】

Citi Strata Elite Card | ||
---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | |
カードブランド | Citi / Mastercard / Personal | |
年会費 | $595 (Authorized User : $75) |
|
ポイント還元率 | 12x | cititravel.com 経由の ホテル・レンタカー・アトラクション |
6x | cititravel.com 経由の航空券 金曜土曜の午後6時から午前6時(ET)のレストラン |
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3x | レストラン | |
1.5x | その他 | |
初登場サインアップボーナス | 80,000 TY Points | |
ボーナス条件 | 3カ月以内に$4,000の使用 | |
その他の主な特典 |
$300 ホテルクレジット $200 Splurge クレジット $200 Blacklane クレジット Priority Pass アメリカン航空 Admirals Club 入場券4枚 $120 Global Entry クレジット |
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外国為替手数料 | なし | |
申込リンク | →公式リンク← |
Citi Strata Elite Card は2021年に新規申し込みを終了した Citi Prestige Card の後継カードです。
カード特典を見る限り年会費$595はちょっと高いかなという印象です。
サインアップボーナス面で見るとライバルカードである Amex Platinum や Chase Sapphire Reserve よりも低く、Capital One Venture X Rewards とも同等かそれ以下でしょう。
ポイント還元面では cititravel.com 経由以外ではレストランしかボーナスカテゴリが無いのは残念です。
ただ、曜日・時間帯限定ではありますが、6倍のポイントを稼げるというのは面白い特徴でしょう。
特典面では $200 Splurge はまだ使いやすそうではありますが、$300 ホテルクレジットや$200 Blacklane クレジットは使い道が絞られたり無理やり使うことになりそうな点は評価低めです。
レストラン特典無しの Priority Pass も Global Entry クレジットも他のプレミアカードで頻繁に見るものですので目新しさがありません。
アメリカン航空 Admirals Club の入場は嬉しいですが、この年会費なら入場回数に制限付けなくともよい気はします。カード会社ラウンジでは無いのでその辺りは難しいのでしょう。
素晴らしい点としてはこのカードと登場と同時に、Citi ThankYou ポイント(以下 TY ポイント)がアメリカン航空のマイルへと1:1交換が可能になった点です。
アメリカン航空のマイルは過去に Bilt Rewards から転送出来たことを除いて、クレジットカードポイントから転送出来ませんでしたが、これによってより獲得の手段が増えました。
とは言え下位カードの Citi Strata Premier でもアメリカン航空のマイルへの転送は可能なので、このカード独自の強みとはならない点が悲しいところです。
【サインアップボーナス】

初回の期間限定サインアップボーナスは以下の様になっています。
執筆時点での他のカード会社のプレミアカードのサインアップボーナス(SUB)は以下の様になっています。
カード名 | 年会費 | 通常SUB | 期間限定SUB |
---|---|---|---|
Amex Platinum | $695 | 80,000 MRP | 175,000 MRP |
Sapphire Reserve | $795 | 60,000 URP | 100,000 URP + $500 |
Venture X | $395 | 75,000 COM | 90,000 COM |
Strata Elite | $595 | ? | 100,000~80,000 TYP |
やはりこの価格帯の年会費の期間限定オファーであれば120,000~150,000ポイントぐらいは欲しかったなあというのが正直なところです。
このカードのサインアップボーナスの条件は「過去48か月以内に Citi Strata Elite Card の新規アカウントボーナスを受け取った場合、または過去48か月以内に新規アカウントボーナスを獲得した別のシティクレジットカードを Citi Strata Elite Card に変換した場合は、ボーナスは利用できません。」となっています。
下位カードの Citi Strata Premier を持っている場合や、前身の Citi Prestige を持っている場合でも問題なくボーナスは受け取れます。
【ラウンジアクセス】
アメリカン航空 Admirals Club

Citi Strata Elite Card には アメリカン航空 Admirals Club の入場券が4枚付いています。
入場には AAdvantage Wallet にあるパスか AAdvantage 番号が記載された搭乗券の提示が必要で、一度有効にすると24時間は有効で、その間は複数の場所で利用が可能です。
入場券1枚で1人の18歳以上の入場可能で、18歳未満の子供は3人まで同伴が可能です。
ちなみにより上位の アメリカン航空の Flagship lounge には入れませんので注意しましょう。
authorized users は Admirals Club の入場券はもらえません。
Priority Pass lounge

Citi Strata Elite Card の特典でプライオリティパスを有効にすることが出来ます。
プライオリティパスで世界中の1400を超える空港のラウンジに入ることが出来ます。ラウンジの場所については公式サイトをご確認ください。
レストランではこのプライオリティパスは利用出来ません。
また authorized users も独自のプライオリティパスが獲得出来ます。
【Citi ThanksYou ポイントの使い道】

Citi ThanksYou ポイントの使い道の1つはエアラインやホテルなどのパートナーへポイント転送することです。
特に今回 Citi Strata Elite Card の登場に合わせて、アメリカン航空のマイルへも転送が可能になりました。
Citi Strata Elite, Strata Premier, Prestige カードを持っている場合、以下に示したレートで転送パートナーへ移行可能ですが、その他の Citi のカードではもう少し不利なレートでの交換になります。
またアメリカン航空のマイルへの転送もこれらのカード限定の特典で、他のカードでは転送自体が出来ません。
また cititravel.com 経由での旅行では1ポイント=1セントで利用することが出来ます。
現金化の面では、以前は10,000ポイント=$100のレートで交換出来ましたが、2025年8月24日以降は10,000ポイント=$75のレートでの交換になります。
ただし Double Cash Card または Custom Cash を持っている場合は1ポイント=1セントでキャッシュアウト出来るとのことです。
【年会費の減額】

CitiGold の場合、年会費が$145引きになります。
Citigold Private Client の場合、初年度は$595の年会費全額が返金され、翌年以降は年会費が$145引きになります。
CitiGold は Citi の預金や投資口座に $200,000 以上の残高が、Citigold Private Client は $1,000,000 以上の残高が必要になりますので、年会費の減額を受けるためにはかなりの額を Citi 銀行に委ねる必要が出てきます。
あんまり庶民には関係無さそうですが一応記載しておきます。
【その他の特典】

いくつかの特典が暦年ごとにもらえる特典ですので、ダブルディップ、上手くいけばトリプルディップが可能です。
$300 ホテルクレジット
暦年に1回、cititravel.com 経由で2泊以上のホテルを予約すると$300の割引が受けられます。
特典を受け取るためには Strata Elite Card・TY ポイント・またはその組み合わせで全額前払いする必要があります。
Citi Travel がどんなものかは分かりませんが、この手の専用ポータル経由が必須の特典は額面通りの価値は無い傾向にあります。
$200 Splurge クレジット
暦年ごとに次のブランドのうち最大2つを選択し、$200 のステートメントクレジットを受け取ることが出来ます。
対象は、1stDibs, American Airlines, Best Buy, Future Personal Training, Live Nation です。
American Airlines と Best Buy は中々使い勝手が良さそうです。
$200 Blacklane クレジット
Blacklane は高級な Uber や Lyft のようなサービスです。
毎年1月から6月に$100、7月から12月に$100のステートメントクレジットを獲得することが出来ます。
使ったことが無いので何とも言えませんが、空港送迎程度でもクレジット込みでも足が出そうです。
$120 Global Entry クレジット
Global Entry または TSA PreCheck の申請料金の払い戻しとして、4年に1度、最大$120のステートメントクレジットを獲得出来ます。

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【ポイント還元率】

Citi Strata Elite Card は基本$1使用で1ポイントで、cititravel.com 経由のホテル・レンタカー・アトラクションで12倍、cititravel.com 経由の航空券で6倍、金曜土曜の午後6時から午前6時(ET)のレストランでも6倍、その他で1.5倍となっています。
冒頭でも述べましたが、cititravel.com 経由以外ではレストランしかボーナスカテゴリが無いのは残念な点でしょう。
そのレストランでは通常は3倍、東部時間で金曜日の午後6時から土曜日の午前6時までと、土曜日の午後6時から日曜日の午前6時までの時間帯では6倍のポイントが付きます。
お住いの地域の時差を考慮して使う必要がありますが、午後6時から12時までの時間帯であればアメリカに住んでいればどの地域でも当てはまるはずです。
その他カテゴリでも1.5倍のポイントが手に入ることは地味に嬉しいですが、この点は Venture X の2倍には劣るかなと思います。
【対抗カード】
Citi Strata Premier

年会費:$95
Citi のパーソナルカード、特にアメリカン航空へのマイル転送に魅力を感じているのであれば下位カードの Citi Strata Premier も候補に入るでしょう。
レストラン、スーパーマーケット、ガソリンスタンド、EV充電、航空旅行、ホテル、と幅広いカテゴリで3倍のポイントが獲得出来ます。

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Amex Platinumx

年会費:$695(ただし2025年後半に$895に上がるとの噂あり)
センチュリオンラウンジは数も多く、カードラウンジとしての使いやすさは非常に優秀です。

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Chase Sapphire Reserve

年会費:$795
Sapphire ラウンジは数はまだそれほど多くないものの、クオリティは好評です。
こちらも2025年6月に一新した新カードです。

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Venture X Rewards

年会費:$395
何といっても年会費が良心的でカード特典がシンプルで分かりやすいのが素晴らしいです。

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【まとめ】

アメリカン航空にマイル移行可能な Citi のプレミアカードということで一定の評価はあります。
とは言え特典面では少し物足りなさを感じるのもまた事実でしょう。
TY ポイントはアメリカン航空以外にも Choice ホテルや Wyndham ホテルなど可能性を感じる使い道もあります。
ポイント還元率6倍のレストランを上手く活用出来るのでしたら、このカードの価値はより高いものになるでしょう。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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