Bilt はカード発行会社を Wells Fargo から Cardless へ移管し、それに伴ってカード内容が変更になることを発表しています。
2026/1/14 Bilt Card 2.0 の詳細が発表されましたので、それを確認していきたいと思います。
おおよそ事前のリーク情報通りです。
【カード発行会社移行について】
Bilt は以前は Wells Fargo と提携し、Bilt Mastercard を発行していました。
しかし、Wells Fargo はこの Bilt カードで毎月1,000万ドルの損失を出していると噂されていました。
結果、Bilt と Wells Fargo の提携は解消され、代わりに Cardless から新たなカードが発行されることになりました。
【今後のスケジュール】
2026/1/14 の新カード発表後、2026/2/7 に新カードがリリースされます。
Wells Fargo 発行の旧版 Bilt Mastercard の既存の所有者は、2026/1/30 までにどの新しいカードへ変更するかを決める必要があります。
新カードは年会費無料、$95、$495の3パターンがあります。
Wells Fargo 発行の旧版 Bilt Mastercard の既存の所有者は何もしない場合、自動的に Wells Fargo Autograph カードへ変換されます。
新カードへ移行後も、カード番号は維持され、ハードプルは発生しないと発表されています。
ただし 5/24 にはおそらくカウントされると思います。
最新情報は公式ページが更新されるはずなので、こちらを確認するとよいでしょう。
【新カード情報(確定版)】
新カードの公式情報と申し込みはこちらの公式サイトからどうぞ。
家賃と住宅ローンの支払い
各カード共通で家賃と住宅ローンの支払いには以下の2つの選択肢があります。
1つは家賃や住宅ローンの支払いを手数料無料で支払う選択肢。
支払い時に Bilt Cash $3 を Bilt Points 100 ポイントに交換出来ます。獲得出来るポイントの上限は支払額と同等です。(例として家賃$2,000なら獲得2,000ポイントが上限)
もう1つは家賃や住宅ローンの支払いに3%の手数料を払って支払額$1に付き、Bilt Points 1 ポイントを貰える選択肢。
支払い手数料の3%は Bilt Cash で支払いが出来ます。
どちらも書いてあることは違いますが、レートは同じです。
例えば家賃$2,000の場合はどちらを選択しても2,000ポイントを獲得してBilt Cash $60 を消費します。
Bilt Blue Card

Bilt Blue Card 評価レビュー
Bilt Card 2.0 プログラムの3種のカードの内、年会費$0の Bilt Blue Card について解説します。
Bilt Obsidian Card
Bilt Palladium Card
Bilt Cash とは
Bilt Cash は従来の Bilt Rewards ポイントとは別に、新たに導入される仕組みです。
Bilt Rewards ポイントは提携パートナーのマイルやポイントに転送出来ますが、Bilt Cash は出来ません。
Bilt Cash はどのカードでも共通で4%獲得出来ます。そしてこの Bilt Cash は家賃の支払い手数料3%を支払うのに使うことが出来ます。
例えば家賃が$2,000の場合、手数料は3%で$60かかってしまいます。
そこで、新 Bilt カードで家賃以外の支払いで$1,500使えば、4%で$60の Bilt Cash が手に入ります。
この Bilt Cash で家賃の手数料をカバーしてください、ってことのようです。
簡単に言うと、家賃もしくは住宅ローンの月々の支払いの額の75%をこのカードで使うと、それで手に入る Bilt Cash で家賃もしくは住宅ローンの支払い手数料を相殺出来るという仕組みです。
従来の付き5回の使用の制限の代わりに、家賃もしくは住宅ローンの支払額の75%を利用することが、手数料無料で支払いを出来る条件になったということです。
一応 Bilt Cash は手数料の支払い以外にも、Bilt Travel ポータルでホテルの予約や Bilt 提携レストランで使えたりもするようですが、実用性はイマイチな気がします。
その他の情報
これら3つのカードには携帯電話保護、購入保護、レンタカー保険が付いています。
残念ながらレンタカー保険はプライマリーではなくセカンダリーなので Chase Sapphire カードのように優秀ではありません。
規約上、Bilt ポイント・Bilt Cash の獲得には以下の購入は除外されています。
プリペイドカード、ギフトカード、個人間決済(Venmo、PayPal、Cash App、Zelleなど)、税金の支払い、オンライン転売マーケットプレイス(eBayやFacebook Marketplaceなど)、暗号通貨またはその他のデジタル通貨の購入、宝くじ、カジノゲームチップ、競馬場への賭け金、または類似の賭け取引。
【で、申し込む価値はあるんですか?】
算数の話
一例として Bilt Blue Card (年会費無料)で家賃$2,000の場合を考えてみましょう。
家賃$2,000の場合、3%手数料をカバーするのに必要なのは$1,500です。
この合計$3,500を1ヵ月でこのカードで使うと手に入るのは以下の通り。
家賃$2,000の場合は元々クレジットカードで払えなかったものと考えると、クレジットカード$1,500の利用で3,500ポイントを獲得出来たと捉えることが出来るでしょう。
これは還元率に直すと3,500ポイント / $1,500 で2.33倍です。これは悪くない数字です。
さらに Bilt Obsidian Card や Bilt Palladium Card のより高い還元率のカードであればより高い数字が出ます。
ただしこの$1,500の利用額を上げていくと、最終的な還元率の数字は下がっていきます。
例えば、家賃$2,000で、家賃以外に$4,000使ったとすると、獲得6,000ポイント / $4,000 で最終的な還元率は1.5倍となってしまいます。
また家賃手数料をカバー出来ない額しか使わなかった場合はどうでしょうか。
手数料を払う選択肢をした場合、家賃$2,000で、家賃以外に$600しか使わなかったとすると、2,500ポイントが獲得出来ますが、手数料を相殺出来なかった分として$40の支払いが発生してしまいます。これは割に合わないでしょう。
手数料を嫌った場合は、同様のケースで獲得ポイントは1,166 / $500で2.33倍で75%ちょうど使った場合と同様の還元率が得られます。
結論として、毎月の利用額を家賃または住宅ローンの75%以下、もしくはちょっと超える程度使う分にはお得だが、月々の理想の支払額を超えるとお得度が下がる、ということです。
家賃または住宅ローンの支払いの75%程度の出費で使う分にはいいですが、大きい買い物には向かないカードです。
個人的な意見としては今回の新カードを申し込む価値はあまりないと思います。
その他の考慮事項
年会費無料カードで2.33倍の還元率は優れた数字ですが、無条件で2倍の還元率であれば Amex Blue Business Plus や Venture X Rewards、2%のキャッシュバックであれば Citi Double Cash や Wells Fargo Active Cash などの対抗馬があります。
さらに、条件を満たせば Bank of America Premium Rewards は2.62%キャッシュバックですし、Robinhood Gold Card はサブスクに加入すれば3%キャッシュバックと、 Bilt Card 以外にも選択肢はあります。
Bilt Rewards のポイントは Atmos(Alaska & Hawaiian)、World of Hyatt、JAL など優秀な提携先があるので単純比較は出来ませんが、どのポイントも他にも入手手段はありますので Bilt Rewards に強くこだわる理由は無いのではと思います。
また Bilt Card 新カードの弊害として、毎月にそれなりの額の出費を強いられる点も問題になるかもしれません。
アメリカのクレジットカードのサインアップボーナスのお得度は尋常ではないという話は当サイトではよくしてますが、そのサインアップボーナスを貰うにはミニマムスペンドが必要です。
Bilt Card に費やさなければならない額があることで、他のカードのミニマムスペンドを達成するのが困難になるという状況は避けたいものです。
【今回の変更の感想】
元の Wells Fargo 発行版が優秀過ぎた故に、どうしても改悪のイメージが強いです。
どうにもならないほど悪いカードだとは思いませんが、わざわざこのカードを選ぶほどのメリットも薄いように思います。
各々の家賃支払いや住宅ローンの支払い額にもよって上限の変わるリワードカードということでしょう。
私は旧 Bilt Card の所持者ではないですが、もし選ぶのならば Wells Fargo Autograph への移行を選びます。
とは言え Bilt Palladium Card はサインアップボーナスで50,000 ポイントは貰えますので、5/24枠に余裕のある人はお試ししてみてもいいかもしれません。
ちなみに Bilt Cash の価値は家賃・住宅ローンの手数料支払い以外には大して使えないものとして評価しています。この前提がひっくり返ったら手のひら返します。
いろいろな意見があると思うので、ぜひコメント欄等でみなさんの Bilt Card の評価をシェアしてください!
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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4 件のコメント:
いつもありがとうございます。確定版の情報では家賃支払い時の手数料3%は費用としては発生せず、BILT Cashで賄えない部分は、ポイントが貰えないだけかと思っていました。
記事内にも追記しましたが、Bilt Cashが足りない場合の選択肢は2つあります。
・Bilt Cashで賄えない手数料を支払って全額ポイントをもらう
・Bilt Cashで賄える手数料の分だけポイントを貰う
横から失礼します。3%手数料を払って全額ポイントを貰う方を選ぶメリットがよく分からないのですが(そもそもその選択肢を公式で見つけられていないのですが)...
BILT Cashが足りない分はポイントが貰えないだけなら、足りなくても余分な手数料の支払いは発生しないですし、算数の部分変わってくると思いますがどうですか?
おっしゃる通りなので結論部分修正しました。
ちなみに選択肢の記載はoffer termsに記載されています。
https://www.biltrewards.com/terms/bilt-card-offer-terms
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