Bilt Blue Card は Wells Fargo からリリースされていた Bilt Mastercard に置き換わる Bilt Card 2.0 プログラムの3種のカードの内、年会費$0のカードです。
今回はこの Bilt Blue Card がどのような人におすすめなのか見て行きましょう。
【評価・年会費・特典】
| Bilt Blue Card | ||
|---|---|---|
| おすすめ度 | ★★☆☆☆ | |
| カードブランド | Cardless / Mastercard / Personal | |
| 年会費 | $0 | |
| ポイント還元率 | 1x | 全て |
| 通常サインアップボーナス | $100 Bilt Cash | |
| ボーナス条件 | なし | |
| その他の主な特典 |
家賃・住宅ローンでポイント獲得可能 カード利用の4%の Bilt Cash を獲得 |
|
| 外国為替手数料 | なし | |
| 申込リンク | →公式リンク← | |
Bilt Card 2.0 カード共通の特徴として、これらのカードを持つことで、家賃や住宅ローンの支払いでも手数料を掛けること無く Bilt Rewards のポイントが貯まる点があげられます。
ただし、家賃や住宅ローンの支払いで Bilt Rewards のポイントを貯めるには、Bilt Card を毎月ある程度使う必要があります。
Bilt Blue Card はサインアップボーナスも無いに等しいので、長く使うことを前提にメリットの出てくるカードです。
簡単に言うと、上限付きのどのカテゴリでも還元率2.3倍(ぐらい)を得られるカードです。
また初めに断っておきますが、Bilt Card はアメリカクレジットカードでのポイ活勢向けのカードではありません。
カード利用におけるポイント獲得の除外項目も多いですし、Bilt と Cardless のタッグでは特殊なルートが見つかっても早々に潰されるでしょう。
特典の内容を見ても、彼らのターゲットはこのカードをメインとして使ってくれる一般ユーザーで、サインアップボーナスの獲得のみを目的とした層や、特殊な使い方をしてポイントを荒稼ぎする層は排除したいという意思が強く伝わってきます。
Bilt Rewards ポイントと Bilt Cash という2つの専用ポイントが Bilt Card 2.0 カードでは出てきます。
後ほど詳しく解説しますが、この辺りを含め特典が非常にややこしく、分かりにくいのがこのカードの最大のデメリットかもしれません。
なんで年会費無料のクレジットカードの解説記事がこんなにも長くなるのでしょうか。それではご覧ください。
【Bilt Rewards とは】
Bilt Rewards とは2021年6月にアンクル・ジェインによって立ち上げられた賃借人が家賃でポイントを獲得できる初のロイヤルティプログラムです。
さらに2026年からは住宅ローンの支払いでもポイントが獲得出来るようになりました。
従来でも Plastiq 等のサービスを使うことにより、家賃をクレジットカードで支払うことは出来ましたが手数料がかかるという問題がありました。
Bilt はカードの所持者に手数料無しで家賃や住宅ローンの支払いを提供し、さらに Bilt Card を使いさえすればポイントを獲得出来るようにしています。
例えば家賃が月$2,000 の場合、最大で年間 24,000 ポイント(1ポイント1セント計算で$240相当)が手に入ります。
年々家賃が上がって行くアメリカでは中々馬鹿に出来ないポイントでは無いでしょうか。
【家賃・住宅ローンの支払いについて】
Bilt Card では家賃や住宅ローンの支払い時にポイントを獲得出来ますが、これには毎月ある程度 Bilt Card を使う必要があります。
そしてそのポイントの獲得量を決定するのに2つの選択肢を選ぶことが出来ます。
結論から言うと、一部の例外を除き、オプション1の Bilt Cash の獲得を諦める方がおすすめです。
家賃・住宅ローンの支払いの2つの選択肢をまずは紹介します。
オプション1
・手数料無しで家賃・住宅ローンを支払い、カード利用額によって家賃・住宅ローンで獲得出来るポイントが変わる
・Bilt Cash は獲得出来ない。
| オプション1 獲得ポイント倍率 |
カード利用率 | 例) 家賃$2,000の場合 |
|---|---|---|
| 250 points(固定) | 家賃・住宅ローンの25%未満 | カード利用$0の場合 250 points 獲得 |
| x0.50 | 家賃・住宅ローンの25%以上 | カード利用$900の場合 1,000 points 獲得 |
| x0.75 | 家賃・住宅ローンの50%以上 | カード利用$1,100の場合 1,500 points 獲得 |
| x1.00 | 家賃・住宅ローンの75%以上 | カード利用$1,800の場合 2,000 points 獲得 |
| x1.25 | 家賃・住宅ローンの100%以上 | カード利用$3,000の場合 2,500 points 獲得 |
オプション2
・家賃・住宅ローンの支払い時に Bilt Cash を Bilt Rewards ポイントへ交換出来る
・Bilt Cash は月々のクレジットカード利用の4%が獲得できる
・レートは Bilt Cash $3 で Bilt Rewards 100 ポイントを獲得
・使える Bilt Cash は家賃の3%が上限(=実質家賃と同額のポイントが獲得上限)
オプション2の家賃$2,000の時の例
・カード利用$0場合、Bilt Cash を獲得出来ないので Bilt Rewards ポイントも獲得出来ない。
・カード利用$900の場合、Bilt Cash は$36獲得出来るので、これを Bilt Rewards 1,200 ポイントへ交換出来る。
・カード利用$3,000の場合、Bilt Cash は$120獲得出来るが、使える Bilt Cash の上限は$60なので、これで交換出来るのは Bilt Rewards 2,000 ポイント。(Bilt Cash が$60余る)
・余った Bilt Cash は他の使い道がある(かも)
このオプション1とオプション2を比較した表が以下です。
付いてこれているでしょうか。仕方ないんです。元が複雑すぎるんです。
このオプション1と2の比較から分かることは、月々のこのクレジットカードの利用額が家賃・住宅ローンの支払額の100%未満の場合、どちらが得かは家賃と利用額の割合によって異なる。が、大きくは変わらない。
100%を超える場合、オプション1が明らかに優位である。ただしオプション1は Bilt Rewards を多めに獲得出来る代わりに、オプション2で獲得出来る超過分の Bilt Cash を諦めることになります。
そうなると Bilt Cash の評価次第なのですが、まだ分からないことが多いです。
後述する使い道があるとされていますが、どこでも4%という非常に高い還元率を考えると、美味しい使い道は無いか非常に限られるはずです。
また家賃や住宅ローンの月々の支払額が非常に高く、25%利用までの道が遠い場合、オプション2も視野に入ります。
極端な話、住宅ローンを毎月$10,000支払っていると考えると、毎月$2,500も使わない場合、オプション1を選んでしまうと250ポイントしか手に入りません。
この例であればオプション2ならば$1,500使えば2,000ポイント獲得できるので、オプション2が優位になります。
クレジットカードを毎月$189以上、住宅ローンの25%未満しか使わないのであればオプション2を選ぶべきです。
ということで、結論オプション1がおすすめということになります。
例外としては Bilt Cash の価値ある使い道が出てきた場合、もしくはクレジットカードを毎月$189以上、家賃。住宅ローンの25%未満しか使わない場合の2パターンです。
こんなことを言うとアレですが、どちらを選んでも多少の差はあれど致命的では無いので、面倒な人はあまり考えなくてもいいかもしれません。
【Bilt Cash について】
家賃と住宅ローンの支払い手数料での利用
家賃と住宅ローンの支払い手数料への利用について補足したいと思います。
先ほど支払いオプションの説明では省きましたが、オプション2にはさらに以下の選択肢があります。
オプション2-a
・家賃・住宅ローンの支払い時に Bilt Cash を Bilt Rewards ポイントへ交換出来る(先ほど解説したもの)
・レートは Bilt Cash $3 で Bilt Rewards 100 ポイントを獲得
・使える Bilt Cash は家賃の3%が上限(=実質家賃と同額のポイントが獲得上限)
オプション2-b
・家賃・住宅ローンの支払い時3%の手数料を払う
・手数料は Bilt Cash で支払い可
・家賃・住宅ローンの支払い$1につき Bilt Rewards 1 ポイントを獲得
違う書き方をしていますが、ポイントの獲得レートは同じで、基本的にオプション2-aを選ぶことになるでしょう。
オプション2-bは Bilt Cash が足りない場合に手数料を払ってでも Bilt Rewards ポイントを獲得したい人向けの選択肢です。
キャッシュ$3で Bilt Rewards 100 ポイントを買いたい稀有な人以外は選ぶ必要は無さそうです。
また Bilt Card を作って Bilt Cash は貯めるものの、家賃の支払いは別のクレジットカードを使おうと考える人も居るかもしれません。
残念ながら、別のクレジットカードを使う場合の手数料の支払いには、Bilt Cash を使うことは出来ません。
それ以外の利用方
Bilt は家賃や住宅ローンの支払い手数料以外でも、トラベルポータルでのホテル予約、Lyft クレジットへの引換、提携フィットネスクラブ、提携レストラン、Gopuff、ビルトコレクションでも、Bilt Cash を利用出来ると宣伝しています。
ただしこれはまだ分からないことが多いです。
これがもし無制限に使うことが出来て、Bilt Cash が額面通りキャッシュと同程度の価値があるとなると、実質的な還元率は6%を超える化物カードとなるわけですが、恐らくそんなことにはならないでしょう。
過去には U.S. Bank Smartly が上限無しの4%キャッシュバックを謳っていましたが、すぐに改悪されました。
Bilt 経済圏の中に限定されるとはいえ、どこでも6%というのは持続可能な還元率では無いでしょうし、もし一時的に優秀な使い道があったとしてもすぐに改悪があることは想像に難くありません。
また Bilt Cash が有用だとしても、年内に獲得した Bilt Cash が年内に失効するというのも非常に厄介です。
つまり12月中に獲得した分は、翌年に繰り越せる$100を除いて、12月中に使わなければならないということです。
有効期限は1年未満というのはかなり厳しいでしょう。使い道があっても使うタイミングが選べなければ十分にその価値を活かすのは難しいです。
【Bilt Rewardsポイントの使い道】

色々と難のある Bilt Card ですが、Bilt Rewards ポイントは非常に優秀な提携パートナーが揃っています。
提携パートナーへの転送
Bilt Rewards ポイントは Amazon での購入や家賃の支払い等にも使えますが、その場合1ポイント=1セント未満の価値しか得られません。
しかしエアラインマイルやホテルポイントに転送することができ、この場合非常にお得にポイントを使うことが出来ます。
転送は2,000ポイントから1:1のレートで行うことが出来ますが一部のパートナはレートが異なります。
中でもおすすめなのが United Airlines, Japan Airlines, Alaska Airlines & Hawaiian Airlines, World of Hyatt です。
それ以外にも期間限定でポイントの転送レートが良くなるようなキャンペーンを頻繁に行うので、飛行機やホテルを使う方には嬉しいです。
エアラインパートナー
ホテル
余談ですがお得な航空券を探すのにはroameというサイトが便利です。
こちらで各エアラインでマイルで予約した場合のレートが確認でき、そのエアラインマイルにBilt Rewardsポイントを転送すれば超お得にフライトチケットが手に入ることもあります。
特に国際線のビジネス/ファーストクラスのチケットは信じられないくらい安いチケットが見つかることもあります。

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トラベルポータル経由の予約
Bilt は旅行ポータルを通じて旅行を予約する場合、ポイントを 1ポイント=1.25セントのレートで利用することが可能です。
予約はこちらのページもしくはアプリ内から検索が出来ます。
飛行機のチケットやホテル、レンタカーだけでなく、テーマパークのチケットなどでも使うことが出来るのが面白いところです。
このポータル自体が最安値を表示するかと問われれば必ずしもそうとは言えませんが、1.25セントのレートで利用できることを考慮すれば十分アリな使い道です
ちなみに Bilt Card を持っていなくても、ホテルやフライトを検索するのにも使えますので、ツールの1つとして活用するのも良いでしょう。
住宅の頭金
従来は Bilt Rewards のポイントは何かしらの旅行で使うのが最もお得な手段でした。
しかし旅行をしない方にも有用なユニークな試みがあり、それが住宅の頭金として使う方法です。
この利用方法では 1ポイント=1.5セントと、効率の良いレートでポイント使うことが出来ます。
この方法で使う場合はこちらのリンクからフォームに記入する必要があり、最終的には住宅購入の証明が必要になります。
その他の使い道
Bilt Rewards ポイントはそれ以外にも Amazon の購入のカバーや Lyft での利用、ギフトカードの購入やステートメントクレジットの獲得にも使えますが、これらは1ポイント=0.7セント以下の使い道で、お得な使い方ではありません。
学生ローン返済など1ポイント=1セントの使い道もありますので、せめてこのレートで使うのがいいと思いますが、これらの使い道しか出来ないのであれば、そもそもこのカード以外のカードを活用する方がいいでしょう。
【Bilt Rewards ステータス】
BILT Rewards では家賃をカードの利用やポータル経由で獲得したポイントによってステータスを得ることが出来ます。
各ステータスと獲得条件は以下のようになっています。
【ポイント還元率】

Bilt Blue Card は基本$1使用で、Bilt Rewards 1ポイントを、全てのカテゴリで1倍獲得出来ます。
さらに家賃・住宅ローンを考慮したポイント獲得倍率は以下のグラフになります。計算については以前の Bilt Card の新情報の記事をご確認下さい。
家賃と住宅ローンの支払いにオプション1とオプション2のどちらかを選ぶかによっても変わってきますが、月々の家賃と住宅ローンの支払い額に対し、カード利用が大きくなりすぎるとお得度は下がっていきます。
月々の家賃と住宅ローンの支払い額と同程度の金額を、毎月このクレジットカードで使うことで Bilt Rewards の獲得率を最適化出来ます。
【ポイント獲得の除外事項】
Bilt Card は以下の購入では、Bilt Rewards ポイントや Bilt Cash が獲得出来ません。
プリペイドカード、ギフトカード、個人間決済(Venmo、PayPal、Cash App、Zelleなど)、税金の支払い、オンライン転売マーケットプレイス(eBayやFacebook Marketplaceなど)、暗号通貨またはその他のデジタル通貨の購入、宝くじ、カジノゲームチップ、競馬場への賭け金、または類似の賭け取引。
カジノや暗号通貨などでポイントが獲得出来ないのは他のブランドのクレジットカードでも同様ですが、税金の支払い・eBay などでもポイントが獲得出来ないというのは他のクレジットカードでは見ない特徴なので、このカードを検討している方は知っておくべきでしょう。
(他のクレジットカードでもギフトカードは規約上獲得出来ないとなっていることが多いです。Bilt Card が本当の意味でこれらを除外しているかはまだ分かりません。)
Bilt のコアメンバーにはクレジットカード Churning に非常に精通した人物がいると言われています。
このカードの非常に難解な仕様を生み出したメンバーを出し抜いて、彼らの想定以上に Bilt Card でポイントを稼ぐのは至難の業でしょう。
【Bilt Card の審査】
Bilt Card 2.0 の申し込みは、従来の Bilt Mastergard の所持者であっても、審査に通らないケースは頻発しているようです。
こればかりは申請してみないと分からないですが、特に頻繁にカードを作ってる人の承認は難しいかもしれません。
【対抗カード】
Bilt Obsidian Card
年会費$95の Bilt Card 2.0 の真ん中のグレードのカードです。
レストランかグロサリーのどちらかを選択して3倍の還元率、トラベルで2倍の還元率を得られます。
年間$5,000以上をレストランかグロサリーで費やすならこちらの方がお得かもしれません。
Chase Freedom Unlimited
Bilt Card があまりにも複雑なのでシンプルなカードを欲する人には Chase Freedom Unlimited がおすすめです。
年会費無料で、レストランとドラッグストアで3倍、その他のカテゴリで1.5倍の還元率があります。
Chahse の UR ポイントは、キャッシュとしても使えますし、上位クラスのカードを持てば Hyatt ポイントなど優秀な転送先へも移行出来ます。

Chase Freedom Unlimited クレジットカード評価レビュー - 年会費無料のオールラウンダー
Chase Freedom Unlimitedクレジットカードについて解説していきます。
【Cardless のカードについて】
【まとめ】

このカードの最大の矛盾は、クレジットカードに詳しくない人をターゲットにしているにも関わらず、非常に複雑な特典プログラムを提示していることです。
上級者でも理解するのは難しい(と言うか諦めたくなる)でしょうし、実際にこのカードを使ってみなければ分からないこともまだ多いです。
家賃や住宅ローンでポイントを貯めるのは諦めて銀行振込などで支払い、もっとシンプルなカードを作るのも手です。
一応、家賃や住宅ローンの支払額をちょっと超える額ぐらいの毎月の使用額であれば、このカードから十分な価値を見出すことも可能でしょう。
オプション1とオプション2の比較のために使ったスプレッドシートも公開しておきます。
暇な方は確認してみて下さい。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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