アメリカン航空は2026年8月23日より、Admirals Clubの会員制度とCiti AAdvantage Executiveカードを大幅に変更します。
カードの年会費は$595から$695へ値上げされる一方、新しいクレジットや特典が追加されます。さらに、Admirals Clubの会員費も最大$1,400となるため、今後はカードを保有してラウンジを利用するメリットがさらに大きくなります。
今回は、これらの変更内容に加え、AAdvantageステータス獲得にどのような影響があるのかを解説します。
【2026年8月23日から何が変わる?】
今回の変更は、Citi AAdvantage ExecutiveカードとAdmirals Club会員制度の両方が対象です。主な変更点をまとめると、以下のとおりです。
| 項目 | 変更前 | 2026年8月23日以降 |
|---|---|---|
| カード年会費 | $595 | $695 |
| カード特典 | 既存特典 | 各種クレジットやステータス特典などを追加 |
| Admirals Club会員制度 | 世帯向け会員制度あり | 個人会員とゲスト同伴可能な会員制度へ変更 |
| ゲスト同伴可能な会員費 | $700~$850 | $1,200~$1,400 |
カードの年会費は$100上がりますが、ゲストを同伴できるAdmirals Club会員費は最大$600の値上げとなります。そのため、ラウンジアクセスを目的とする場合、これまで以上にCiti AAdvantage Executiveカードの優位性が高まります。
今回の料金設定を見る限り、アメリカン航空は実質的に「Admirals Clubを利用したければ、直接会員になるのではなくクレジットカードを作ってほしい」という方針を打ち出したと考えられます。
【Citi AAdvantage Executiveカードの変更内容】
2026年8月23日より、Citi AAdvantage Executiveカードの年会費は$595から$695へ引き上げられます。一方で、承認ユーザーの年会費は変更されず、3名までは合計$175、4人目以降は1名につき$175です。
年会費が$100上がる代わりに、以下の特典が追加または強化されます。
| 特典 | 変更内容 |
|---|---|
| ボーナスLoyalty Points | 年間最大20,000ポイントから最大40,000ポイントへ増加 |
| 機内・Admirals Clubクレジット | 対象となる機内販売やAdmirals Clubでの購入に対して、年間最大$100を還元 |
| American Airlines Vacationsクレジット | 対象予約に対して半年ごとに最大$250、年間最大$500を還元 |
| Lyftクレジット | 月間最大$10から最大$15へ増額し、年間最大$180に拡大 |
| AAdvantage Hotels・Cars | 対象予約の還元率が10倍から12倍へアップ |
| Omni Hotels | Championステータスを付与。対象となる2連泊以上の滞在を完了すると、年間1泊の無料宿泊特典を獲得 |
| Avis | President’s Clubステータスを付与 |
| Mastercard | World Elite MastercardからWorld Legend Mastercardへ変更 |
特に大きな変更は、年間最大40,000のボーナスLoyalty Pointsと、合計最大$600の新しいステートメントクレジットです。ただし、American Airlines Vacationsのクレジットは航空券・ホテル・レンタカーなど、2つ以上の旅行商品を組み合わせた対象予約に限られます。
Lyftクレジットも、毎月3回以上対象の乗車を利用した場合に$15が付与される仕組みです。表示上の特典総額は大きいものの、すべてのクレジットを無理なく使える人は限られるでしょう。
ボーナスLoyalty Pointsが最大40,000ポイントに増加
カード会員年度中に獲得したLoyalty Pointsが50,000、90,000、165,000、240,000ポイントに到達するたびに、10,000ボーナスLoyalty Pointsが付与されます。
従来は50,000ポイントと90,000ポイント到達時の合計20,000ポイントが上限でしたが、新たに165,000ポイントと240,000ポイントの達成特典が追加され、年間最大40,000ポイントを獲得できるようになります。
なお、最大40,000ポイントがカードを保有するだけで付与されるわけではありません。カード利用やフライトなどで所定のLoyalty Pointsを獲得し、それぞれの基準に到達する必要があります。
新しいクレジットには利用条件あり
新たに追加される年間最大$100の機内・Admirals Clubクレジットは、対象となる機内販売やAdmirals Club内での購入にカードを使用すると適用されます。
一方、American Airlines Vacationsクレジットは半年ごとに最大$250、年間最大$500を利用できますが、航空券・ホテル・レンタカーのうち2つ以上を組み合わせる必要がありそうです。
Lyftクレジットは毎月最大$15、年間最大$180へ増額されますが、クレジットを受け取るには毎月3回以上の対象乗車が必要です。毎月自動的に$15が付与される特典ではありません。
【Admirals Clubの会員制度と年会費も大幅に変更】
2026年8月23日から、Admirals Clubの会員制度は「Admirals Club membership」と「Single membership」の2種類になります。
通常のAdmirals Club membershipでは、引き続き会員本人に加えて2名までのゲストまたは近親者を同伴でき、提携ラウンジも利用できます。一方、新設されるSingle membershipは本人専用で、ゲストの同伴や提携ラウンジの利用はできません。
| 会員種別 | 同伴者 | 提携ラウンジ |
|---|---|---|
| Admirals Club membership | 2名または近親者 | 利用可能 |
| Single membership | 同伴不可 | 利用不可 |
2026年8月23日以降の年会費
| AAdvantageステータス | 通常会員 | Single会員 |
|---|---|---|
| 一般会員 | $1,400 140,000マイル |
$750 75,000マイル |
| Gold | $1,350 135,000マイル |
$750 75,000マイル |
| Platinum | $1,300 130,000マイル |
$750 75,000マイル |
| Platinum Pro | $1,250 125,000マイル |
$750 75,000マイル |
| Executive Platinum | $1,200 120,000マイル |
$750 75,000マイル |
ゲストを同伴できる通常会員の年会費は、ステータスに応じて$1,200~$1,400となります。一般会員が更新する場合は、従来の$800から$1,400へと$600、割合にして75%の値上げです。
一方、本人のみ利用できるSingle membershipは、ステータスにかかわらず年間$750です。ただし、年会費$695のCiti AAdvantage Executiveカードより高いにもかかわらず、ゲストの同伴や提携ラウンジの利用はできません。
Citi AAdvantage Executiveカードには、ゲストを同伴できる通常のAdmirals Club membershipが付帯します。通常会員を直接購入するより年間$505~$705安く、さらにカードの各種特典も利用できるため、ラウンジアクセスを目的とするならカードを選ばない理由はほとんどない料金設定となっています。
【既存カード会員への適用時期】
新しいカード特典は、Citi AAdvantage Executiveカードの新規会員と既存会員のどちらにも、2026年8月23日から適用されます。年会費が$695へ引き上げられる前であっても、新しいクレジットや強化された特典を利用できます。
追加される165,000ポイントと240,000ポイントのLoyalty Pointsボーナスについても、2026年8月23日時点ですでに基準を達成しているカード会員は、現在のステータス資格年度中にそれぞれ10,000ボーナスLoyalty Pointsを受け取れます。
新しい年会費が請求されるタイミング
| カードの保有期間 | 年会費の変更時期 |
|---|---|
| 12か月以上 | 2026年8月または9月に通知され、その後のカード更新日に$695を請求 |
| 12か月未満 | 2027年8月に通知され、その後のカード更新日に$695を請求 |
つまり、すべての既存会員の年会費が2026年8月23日に一斉に$695へ変更されるわけではありません。新しい特典は先に利用でき、年会費の値上げはそれぞれのカード更新日に適用されます。
そのため、現在このカードを保有している人は、次回の年会費が請求されるまで、新しい特典を旧年会費のまま利用出来ます。
【Loyalty Pointsの強化はExecutive Platinumを目指す人向け】
Citi AAdvantage Executiveカードでは、一定のLoyalty Pointsへ到達するたびに10,000ボーナスLoyalty Pointsを獲得できます。
2026年8月23日からは、新たに165,000ポイントと240,000ポイントの基準が追加され、年間最大ボーナスが20,000ポイントから40,000ポイントへ拡大します。
| 到達基準 | 獲得ボーナス | 今回の変更 |
|---|---|---|
| 50,000ポイント | 10,000ポイント | 変更なし |
| 90,000ポイント | 10,000ポイント | 変更なし |
| 165,000ポイント | 10,000ポイント | 新たに追加 |
| 240,000ポイント | 10,000ポイント | 新たに追加 |
Platinum Proの獲得条件には影響なし
AAdvantage Platinum Proの獲得には125,000 Loyalty Pointsが必要です。Platinum Proを獲得するとワンワールド・エメラルドとなり、JALを含むワンワールド加盟航空会社を利用する際に、ファーストクラスラウンジなどの特典を利用できます。
Executiveカードでは、従来から50,000ポイントと90,000ポイント到達時に合計20,000ボーナスLoyalty Pointsを獲得できました。そのため、Platinum Proには実質105,000ポイントで到達できます。
今回追加されるボーナス基準は165,000ポイントと240,000ポイントで、いずれもPlatinum Proの獲得基準である125,000ポイントを超えています。したがって、ワンワールド・エメラルドを得るためにPlatinum Proだけを目指す場合、今回の変更による追加のメリットはありません。
Executive Platinumは従来より獲得しやすくなる
今回の変更による恩恵を受けるのは、200,000ポイントが必要なExecutive Platinumを目指す人です。
従来は50,000ポイントと90,000ポイント到達時の合計20,000ボーナスを利用し、実質180,000ポイントでExecutive Platinumへ到達できました。
変更後は、165,000ポイント到達時に3回目の10,000ボーナスを獲得できます。合計30,000ポイントをボーナスで補えるため、Executive Platinumまでに自力で獲得する必要があるポイントは実質170,000ポイントとなります。
| ステータス | 変更前 | 2026年8月23日以降 |
|---|---|---|
| Gold | 実質40,000 | 実質40,000 |
| Platinum | 実質65,000 | 実質65,000 |
| Platinum Pro | 実質105,000 | 実質105,000 |
| Executive Platinum | 実質180,000 | 実質170,000 |
240,000ポイントのボーナスは追加特典の獲得に有効
Executive Platinumの上に新しいステータスはありませんが、200,000ポイントを超えてLoyalty Pointsを獲得する意味はあります。
250,000ポイントに到達すると、Systemwide Upgrade、AAdvantageマイル、American AirlinesのTrip Credit、American Airlines Vacationsクレジットなどから2つのLoyalty Point Rewardsを選択できます。
変更後は、3回目までのボーナスを含めて240,000ポイントに到達すると、さらに10,000ボーナスLoyalty Pointsが加算され、250,000ポイントへ到達します。自力で獲得する必要があるポイントは、従来の実質230,000ポイントから実質210,000ポイントへ減少します。
今回のLoyalty Points特典の強化は、Platinum Proまでを目指す人には影響がなく、Executive Platinumや250,000ポイントのLoyalty Point Rewardsまで目指す人に向けた変更といえます。
【まとめ】

2026年8月23日から、Citi AAdvantage Executiveカードの年会費は$595から$695へ値上げされる一方、新しいクレジットやLoyalty Pointsボーナスなどが追加されます。
確かに年会費は上がりますが、付与される特典を考えると改悪よりも改善と言えるのではないかと思います。
同時に、ゲストを同伴できるAdmirals Club会員費は年間$1,200~$1,400へ大幅に引き上げられます。カードには同等のAdmirals Club会員権が付帯するため、ラウンジを利用する人にとっては、年会費の値上げ後もカードを保有する方が圧倒的にお得です。
新しいクレジットには利用条件があり、すべての人が額面どおりの価値を得られるわけではありません。また、追加されるLoyalty Pointsボーナスは、Platinum Proまでを目指す人には影響せず、Executive Platinum以上を目指す人向けの強化です。
今回の変更により、このカードは「幅広い旅行特典を備えたプレミアムカード」というよりも、Admirals Clubを割安に利用しながらAAdvantageの上位ステータスを目指す人のためのカードという位置付けが、さらに明確になったと言えるでしょう。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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