
人気の Amex Gold にプレミアカードである Amex Platinum 、そして大量のポイントを獲得出来る Business Gold や Business Platinum など Amex MR ポイントを稼げるカードは沢山あります。
ポイントを稼ぐのはコツさえ分かれば簡単かもしれませんが、上手に使うのは思っている以上に難しいものです。
今回はお得な方法からお得でない方法までMRポイントの使い方を解説してきます。
【MRポイントの価値】

そもそも Amex Membership Rewards ポイント(以下、MRポイント)の価値は何ドルぐらいなのでしょうか。
もちろん使い方にもよるのですがおおよそ1ポイント=0.6~2セント程と言われています。
ポイントの価値を最大化する手段は簡単に言うとエアライン系のマイルへの変換して特典航空券を取る方法です。使い方が難しいですが1ポイント=10セント以上の価値として使う事も出来ます。
逆にポイントの価値を最低にする方法とは、私の考えではそれはポイントを使わないことです。
お得に使うことももちろん大切ですが、それ以上にまずは使うことが大切です。
ポイント・マイルの世界では、昔は使えた方法が、今では使えないといったことが頻繁に起き、ポイントの価値が事実上減ることはよくあることです。
逆にサインアップボーナスなどは年々上がっている傾向にあり、要するにポイントの世界でもインフレが起きているということです。
とは言え、出来るだけお得に使いたいものですので、私は個人的に目安として1ポイントを1セント以上で使うことが出来れば良いと思っています。
これから紹介するMRポイントの使い方も、いつルールが変更になって同じ方法が取れなくなるか分かりません。
特にホテル、エアライン系のポイント・マイルプログラムは改悪される一方で改善されることは殆どありません。
ですので貯めたポイントは使うことを意識しておきましょう。
【エアライン系マイルへの転送 (1ポイント=1セント以上)】

Transfer Partners | 転送前 | 転送後 |
---|---|---|
ANA Mileage Club | 1,000 Points | 1,000ANA Mileage Club Miles |
Aer Lingus | 1,000 Points | 1,000Avios |
AeroMexico | 1,000 Points | 1,600Premier Points |
Aeroplan | 1,000 Points | 1,000Aeroplan Points |
AIR FRANCE KLM | 1,000 Points | 1,000Flying Blue Miles |
Avianca LifeMiles | 1,000 Points | 1,000LifeMiles |
British Airways Executive Club | 1,000 Points | 1,000Avios |
Cathay Pacific | 1,000 Points | 1,000Asia MilesTM |
Delta Air Lines | 1,000 Points | 1,000miles |
Emirates Skywards | 1,000 Points | 1,000Skywards Miles |
Etihad Guest | 1,000 Points | 1,000Etihad Guest Miles |
Finnair Plus+ | 1,000 Points | 1,000Etihad Guest Miles |
Hawaiian Mile (≒Alaska MileagePlan) ※2025/6/30まで |
1,000 Points | 1,000HawaiianMiles |
Iberia Plus | 1,000 Points | 1,000Avios |
JetBlue TrueBlue | 250 Points | 200TrueBlue points |
Qantas Frequent Flyer | 500 Points | 500Qantas Points |
Singapore Airlines KrisFlyer | 1,000 Points | 1,000KrisFlyer Miles |
Virgin Atlantic Flying Club | 1,000 Points | 1,000Virgin Points |
上記は MR ポイントと各提携エアラインマイルへの変換表です。
人気なのは色の付けた ANA Mileage, Delta Air Lines, Hawaiian Mile ではないでしょうか。
マイルで獲得出来るチケットが必ずしもも1ポイント1セント以上の価値がある訳ではありません。あくまでそういう傾向があるというだけです。
現金で購入した場合と、マイルを使って購入した場合を比較して、どちらの方がよりお得なのかを確認することが大切です。
また MR ポイントを米国の航空会社に移行する場合、1ポイントにつき0.06セント、最大$99の手数料がかかる点は覚えておきましょう。
時々移行ボーナスもやっているので、マイルの使い道をある程度あたりが付けられる人はそいういったチャンスにまとめて転送するのもありです。
ANA Mileage
ANA に関しては特典航空券のレートが決まっています。
日本と北米間の往復の場合、エコノミーは40,000マイルから、ビジネスは100,000マイルからと非常にお得なチケットがあります。
問題は非常に人気のため、空きを見つけるのが難しいことです。
また燃料サーチャージ等の追加費用で発生するのも注意点でしょうか。
以前は往復の予約が必須でしたが、2025/6/24以降は片道でも予約することが出来るようになります。
ANA 国際線特典航空券のチャートはこちらから。
Delta Air Lines(≒Alaska MileagePlan)
Delta Air Lines はアメリカの三大航空会社の1つであるため、アメリカでは使いやすいマイルでしょう。
北米発の特典航空券は変更やキャンセルの手数料がかからないため、とりあえず予約しておこうが出来る点が使い勝手が良いです。
Hawaiian Mile
ハワイアン航空はアラスカ航空に買収されたため、ハワイアンマイルはアラスカマイルへ即時転送することが出来ます。
アラスカ航空はワンワールド系のため、同じくワンワールド系のアメリカン航空の便を格安マイルで獲得出来るという点が素晴らしいです。
ただしハワイアンマイルへの転送は 2025/6/30 に終了すると告知されているため、アラスカマイルが欲しい人はこの日までに転送しておく必要があります。
【ホテル系ポイントへの転送 (1ポイント=1セント以上)】

Transfer Partners | 転送前 | 転送後 |
---|---|---|
Choice Privileges | 1,000 Points | 1,000Choice Privileges |
Hilton Honors | 1,000 Points | 2,000Hilton Honors Points |
Marriott Bonvoy | 1,000 Points | 1,000Marriott Bonvoy Points |
上記はMRポイントと各提携ホテルポイントへの変換表です。
こちらは1:2の比率で転送できる Hilton Honors が人気ではないでしょうか。
ただし必ずしも1ポイント1セント以上の価値があると保証しているわけではないのでご注意ください。あくまでそういう傾向があるというだけです。
こちらについても同様で現金で購入した場合と、ポイントを使って購入した場合を比較することが大切です。
特にホテル系はポイントで宿泊するよりも、現金で支払いしたほうが安かったというケースもよくあります。
こちらも移行ボーナスがある時に転送を狙うのもありでしょう。
【Amex Travelでエアラインチケットを購入 (1ポイント=1 or 1.54セント】

Amex トラベルポータルからフライトの予約をすることで1ポイント=1セントとして使うことが出来ます。
さらに Amex Business Platinum を持っていると指定した特定の航空会社では35%のポイントが還元されるため、この場合1ポイント=1.54セントとして使うことが出来ます。
最も簡単かつ無難で、私もこの使い方をすることが多いです。
提携先のマイルやポイントに変換して予約する方がポイントの価値そのものは大きいのですが、特典航空券の競争率が高かったり日程は制限があったりと好きな時に予約できるとは限りません。
旅行の日程が決まっているなら Amex Travel でエアラインチケットを購入するのは十分にアリな選択肢だと思います。
【Amex Travelでその他の旅行に使用 (1ポイント=0.7 or 1セント)】

Amex トラベルポータルからはフライト以外にもホテルやクルーズ、レンタカーも予約できます。
ただしこの場合は1ポイント=0.7セント扱いになり、あまりお得とは言えません。
これらの場合は現金で購入することを考えても良いでしょう。
例外もあり、パーソナルでもビジネスでもプラチナカードを持っている場合 Amex Fine Hotels + Resorts プログラム(通称FHR)においては1ポイント=1セントとして利用することが出来ます。
FHR では独自の特典を受けることが出来ますので FHR に限ってはアリな選択肢でしょう。
【現金化 (1ポイント=0.8~1.1セント)】

Amex のポイントはいくつかの方法で現金化することが出来ます。
最もレートのよいものは Schwab 版の Amex Platinum を持つ方法で、年間1,000,000ポイント、つまり$11,000まで1ポイント=1.1セントで交換することが出来ます。それ以降は1ポイント=0.8セントのレートに下がるので避けるべきでしょう。
Morgan Stanley 版の Amex Platinum では1ポイント=1セントで交換することが出来ます。
また Amex Business Checking では1ポイント=0.8セントでの交換となりおすすめ出来ませんが、Amex Business Platinum を持っていると年間1,000,000ポイント、つまり$10,000まで1ポイント=1セントで交換することが出来るようになります。
【ギフトカードに使用 (1ポイント=1セントMax)】

様々なギフトカードに交換することが出来ますが、交換レートに注意しましょう。
1ポイント=1セントで交換出来るものならギリギリありかなとは思いますが、同レートの現金化が出来るならギフトカードにする意味はありません。
普通にクレジットカードで購入して、支払いに現金を充てる方がポイントが付く分お得です。
【Pay with Pointsに使う (1ポイント=0.7セントMax)】

以下のサイトでの支払いにMRポイントを使うことが出来ます。
お得とは言えませんので現金に困っていなければ使わないことをおすすめします。
【支払いをカバー (1ポイント=0.6セント)】

これは Pay with Points よりさらに悪い還元率です。
当然使用はおすすめしませんが、当月の支払いが出来ない場合は検討すべきです。
支払いが遅延すれば利息は取られるし、クレジットスコアも下がりますのでそれよりはマシでしょう。
【ポイントで買い物 (1ポイント=0.5セント)】

謎の選択肢です。普通に買って支払いをポイントでカバーした方がまだマシな分使う意味が分からないです。
【まとめ】

いかがだったでしょうか。用途が多岐にわたっているので少々混乱してしまった方もいると思いますので簡単にまとめさせて頂きたいと思います。
個人的には Chase UR ポイントと違ってあまり転送パートナーを使わず、Amex Travel や現金化して利用していることが多いです。
皆様も自分にあったベストな使い道を選んでみてください。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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