
アメリカ赴任にあたり、多くの駐在員がお世話になるのがこの ANA CARD U.S.A. ではないでしょうか。
多くのアメリカのクレジットカードはクレジットヒストリーが無いと作ることが出来ませんが、このカードは数少ない例外です。
今回は多くの人にとってアメリカでの最初の1枚になる、 ANA CARD U.S.A. について解説していきます。
【評価・年会費・特典】

ANA CARD U.S.A. Plus | ||
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おすすめ度 | ★☆☆☆☆ | |
カードブランド | First National Bank of Omaha / Visa / Personal | |
年会費 | $85 | |
マイル還元率 | 2x | ANA での購入 |
1x | その他 | |
通常サインアップボーナス | 5,000 Miles | |
ボーナス条件 | 初回利用 | |
その他の主な特典 |
フライトボーナスマイル25% ANAブロンズメンバーへの近道 優先チェックイン ANA機内販売品が10%割引 一部空港内の免税店でも10%割引 ANAホテルおよびIHG・ANA共同ブランドホテルにて割引 空港内ANAグループ販売店で5%割引 |
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外国為替手数料 | なし | |
申込リンク | →公式リンク← |
アメリカのクレジットカードでは年会費無料のカードでも優秀なカードが多いので、他のカードを作ることが出来るならばわざわざこのカードを作る必要はありません。
ただし、アメリカでクレジットカードを作るにはクレジットヒストリーが必要で、アメリカに来てすぐはこれが全くない状態です。
この ANA CARD U.S.A. Plus の優秀な点はクレジットヒストリーが無くとも作ることが出来る点にあります。
3ヵ月~半年もクレジットカードを使っていれば、次のクレジットカードを作るのに必要なクレジットヒストリーが貯まるので、本場アメリカのクレジットカードを作ることをおすすめしますが、それまでにはこういったクレジットヒストリーが無くとも作れるカードが重宝します。
他にもクレジットヒストリーが無くとも作れる選択肢もありますが、ある程度やり取りも日本語で出来るこのカードが安心出来る方も多いでしょう。
2025/2/25 に前身となる ANA Card U.S.A. から製品変更され、ANA CARD U.S.A. Plus となりました。旧バージョンは新規で申し込み出来なくなりました。
【期間限定ボーナス】

2025/2/25 にカードデザインと特典内容が変わったことにより、2025/7/31 までの期間限定ボーナスを行っています。
オファー内容は以下です。
【ANA CARD U.S.A. Plus のメリット】

日本から申請が可能
ANA CARD U.S.A. は渡米90日前から申込みが可能です。
申込み時は SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)もアメリカの銀行口座も必要ありません。
ただし受け取りにはアメリカの住所が必要になります。
クレジットヒストリーが無くても作れる
日本の情報も考慮した独自の審査を行ってくれるので、クレジットヒストリーが無くとも作ることが出来ます。
特別日本で悪いことをしていなければ審査が通らないということは無いと思いますが、日本人なら100%作れることが確約されているわけではありません。
クレジットヒストリーを構築出来る
渡米後に SSN を取得次第、カードにリンクさせることでクレジットヒストリーの構築が可能になります。
クレジットヒストリーは SSN に紐づきますので忘れずに登録しましょう。
日本語でサポートが受けられる
ANA は日本の会社ですので問い合わせは日本語のサポートが受けられます。
ただ提携しているアメリカの銀行(First National Bank of Omaha)のカードですので、支払いの設定をする Web サイトは英語になります。そのため多少の英語は結局必要になります。
外貨換算手数料は不要
以前は外貨手数料のかかるカードでしたが、製品変更により不要になりました。
アメリカのクレジットカードには外貨手数料が不要なカードは沢山ありますが、最初に作るカードでも手数料が必要無いのは地味に嬉しい点です。
【ANA CARD U.S.A. Plus のデメリット】

年会費が高い
カード特典から見ると年会費は非常に高いです。
マイル還元率が悪い
ANA CARD U.S.A. Plus は、ANAでの利用の場合 $1 利用で 2 ANA マイル、それ以外では $1 利用で 1 ANA マイルが貯まります。
日本のクレジットカードの感覚であれば普通かもしれませんが、アメリカのクレジットカードには $1 で2ポイント・マイル以上貯まるものがざらにあります。
アメリカの標準的なクレジットカードと比較するとポイント・マイル還元率は悪いです。
【クレジットヒストリーについて】

クレジットヒストリーとは簡単に言うとクレジットカードでの利用履歴のことです。
クレジットカードは仕組み上、一時的に借金をしてそれを返す形をとっています。
そのためクレジットカードを使用して正しく支払いをしている = ちゃんと借金を返す信用に値する人物である、という評価に繋がります。
日本人の感覚としてはそもそも借金しない人の方が信用出来るのではと思いますが文化の違いなのでしょうか。
何はともあれ、このクレジットヒストリーが無いと新しいクレジットカードを作るのはかなり難しくなってしまいます。
そのためまずはこのカードでアメリカのクレジットヒストリーを作り、他のアメリカのクレジットカードの申請を狙うというのが基本的なアメリカ渡米1年目の戦略となります。
このクレジットヒストリーを数値で評価したものがクレジットスコアと呼ばれます。
さらに詳しくは下記記事で解説しています。

アメリカでのクレジットスコアについて
アメリカのクレジットスコアについて解説します。
【このカードが不要な人】

上記のような理由で多くの人にとってはじめは必要なカードですが例外もあります。
1つは Amex のカードをアメリカ1枚目として作ることの出来る人です。
Amex は日本での使用実績を元に、アメリカのクレジットカードを作ることの出来る Global Transfer という仕組みがあります。
この仕組みを用いて Amex のカードでクレジットヒストリーを構築する人には ANA CARD U.S.A. Plus は不要かもしれません。
また駐在先の企業によっては、会社がローカルの銀行などと協力しているおかげで、その銀行のクレジットカードを作らせてもらえるケースもあります。
そのカード次第ではあるでしょうが、基本的にそのカードを持っていればANAカードはわざわざ作る必要は無いでしょう。
余談ですがデビットカードの利用や現金(キャッシュ)の利用はおすすめできません。
デビットカードは不正利用されたときに銀行口座まで凍結されますので大問題になりますし、キャッシュレスが進んでいるアメリカでは現金の利用が出来ない場所も増えています。

【渡米者必見】SSN無し・クレジットヒストリー無しでアメリカのAmexカードを作る方法!
日本の利用記録を使ってアメリカでAmexのカードを作成する方法を紹介します。SSN・クレジットヒストリー不要。Global Transferを用いて作成します。

アメリカではデビットカードを使うべきでない理由
アメリカでデビットカードを使うべきでない理由を解説します。
【解約手続き】

無事クレジットヒストリーを作り、他のクレジットカードの申請が承認されたら2年目以降の年会費が発生する前に解約しましょう。解約は公式のお問い合わせから日本語で受付しています。
もしくはカスタマーサービス 1-800-733-5558 へ電話しても受け付けているようです。
基本的にこのカードを2年目以降もキープするメリットはありません。マイルやポイントを貯めるという目的が無くても、年会費無料のカードを2, 3枚持った方が良いでしょう。
一応クレジットスコアには最も長くキープしているアカウント(=クレジットカード)が影響を与えますが、数ヶ月は誤差の範囲です。
【対抗カード】
JAL USA CARD

JAL USA CARD は ANA CARD U.S.A. Plus 同様に、渡米1年目の方がクレジットヒストリーを構築するためのカードです。
ANA 派か JAL 派かでどちらを選ぶかは決めてしまってもいいくらい大きな差は無いカードですが、JAL USA CARD は年会費の安いプランを用意している点で強みがあります。

新・JAL USA CARD 評価レビュー - 2024年10月リニューアル!
クレジットヒストリーが無くても作れる数少ない選択肢の1つ、JAL USA CARDについて解説していきます。
Chase Freedom Rise

渡米前に作ることは出来ませんが、渡米後Chase銀行を開設出来るならFreedom Riseはクレジットヒストリー構築用におすすめです。
Chase のポイントは優秀ですし、何と言っても年会費無料が嬉しいです。

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Chaseより2023年6月にリリースされた新カード、Chase Freedom Rise Credit Cardについて評価していきます。渡米最初の1枚としてはおすすめです!
【合わせて読みたい赴任直前・直後の人向けの記事】

私もそうでしたが、アメリカに来てから「もっと早く知っていれば」と思ったことは沢山あります。
当サイトではアメリカのクレジットカードに関する情報をまとめていますのでよろしければ今後の参考にしていただければと思います。

アメリカのクレジットカード事情について
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【まとめ】

いかがだったでしょうか。私も駐在1年目で作ったカードではありますが、殆ど活躍しなかった記憶があります。
ただ最初は誰しもクレジットヒストリーを構築する必要がありますし、その目的には合致したカードです。
安い年会費のカードでは無いので、2年目以降解約出来るように計画的にクレジットカードを作れると良いでしょう。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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