Marriott Bonvoy のクレジットカードは在米者でも人気のカードですが、発行会社が Amex と Chase に分かれており、他のホテル系クレジットカードと比べ比較が難しいです。
今回は現在新規発行されている Amex 3種と Chase 3種に Ritz-Carlton Credit Card を加えて比較していきます。
【概要】
まずはさっくり結論から言いますと、私の考える最終的に持つに値する Marriott カードは3枚です。
それは Marriott Bonvoy Brilliant, Marriott Bonvoy Business, The Ritz-Carlton です。
ただし The Ritz-Carlton は新規作成は出来ませんので Chase のパーソナルカードからアップグレードする必要があります。アップグレード前の候補の中では Marriott Bonvoy Boundless がおすすめです。。
これらは組み合わせた時の相性が非常によく、プラチナエリートの上のチタンエリートのステータスを目指すことも出来ます。
反面、年会費$250の2枚、Marriott Bonvoy Bountiful と Marriott Bonvoy Bevy の評価は低めです。
それでは何故このような結論になるのか細かく見ていきましょう。
【基本スペック比較】
カード名 | 銀行 | タイプ | 年会費 | ステータス | 宿泊実績 |
---|---|---|---|---|---|
1.Bold | Chase | Personal | $0 | シルバー | 15 |
2.Boundless | Chase | Personal | $95 | シルバー | 15 |
3.Bountiful | Chase | Personal | $250 | ゴールド | 15 |
4.Bevy | Amex | Personal | $250 | ゴールド | 15 |
5.Brilliant | Amex | Personal | $650 | プラチナ | 25 |
6.Business | Amex | Business | $125 | ゴールド | 15 |
7.The Ritz-Carlton | Chase | Personal | $450 | ゴールド | 15 |
カード名が殆どBから始まっていて分かりにくいので、当ページではカード名の頭に番号を付けることにします。
カードを作るだけで得られるホテルステータスの最高は 5.Brilliant のプラチナエリートになります。
ゴールドエリートを得られるカードは複数ありますが中でも年会費の安いのは 6.Business になります。
さらに上のチタンエリートを目指す場合は宿泊実績を積み重ね、年間で75泊する必要があります。
宿泊実績はパーソナルカード内で重複しないので、カード作成のみで得られる最大の宿泊実績は 5.Brilliant の25泊と 6.Business の15泊を合計した40泊になります。
この時点で 5.Brilliant と 6.Business の組み合わせの相性が良いことが分かるのではないでしょうか。
ちなみに日本の Marriott カードを持っている場合は別扱いなのでこの40泊の宿泊実績+日本のMarriottカードの宿泊実績が加算されます。
カード個別の解説記事は以下になります。
【サインアップボーナスの特典と取得条件】
サインアップボーナス比較
各カードのサインアップボーナス(SUB)とそれに必要なミニマムスペンド(MS)は以下の表のようになります。
カード名 | 標準SUB | 過去最高SUB | 標準SUB MS |
---|---|---|---|
1.Bold | 30,000 Points | 60,000 Points | 3カ月以内に$1,000の使用 |
2.Boundless | 3 Free Night (Max 50,000x3) |
100,000 Points or 5 Free Night (Max 50,000x5) |
3カ月以内に$3,000の使用 |
3.Bountiful | 85,000 Points | 125,000 Points | 3カ月以内に$4,000の使用 |
4.Bevy | 85,000 Points | 155,000 Points | 6カ月以内に$5,000の使用 |
5.Brilliant | 95,000 Points | 185,000 Points | 6カ月以内に$6,000の使用 |
6.Business | 3 Free Night (Max 50,000x3) |
100,000 Points or 5 Free Night (Max 50,000x5) |
6カ月以内に$6,000の使用 |
現在までの過去最高のボーナスも併記しましたので、申し込みタイミングの参考にしてみてください。
無料宿泊特典(Free Night)は別として、年会費が上がるにつれて順当にボーナスが上がります。
2.Boundless と 6.Business の無料宿泊特典(Free Night)は1泊上限50,000ポイントまでのホテルの宿泊が無料になり、自前で15,000まで上乗せすることで1泊上限65,000ポイントまで泊まることが出来ますがそれ以上のホテルには使えないので注意しましょう。
特に無料宿泊特典は部屋がアップグレードされることを期待するのならば、5.Brilliant 取得で着くプラチナステータスを手に入れたから使えるとベストです。
7.The Ritz-Carlton はアップグレードのみで作れ、新規申し込み出来ませんので表には載ってません。
サインアップボーナス受け取り条件
そして非常に難解な、ある Marriott カードを持っている場合、この Marriott カードのサインアップボーナスを受け取ることは出来ない、というルールを下記で表しました。(参考:Frequent Miler)
これから作るカード | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1.Bold | 2.Boundless | 3.Bountiful | 4.Bevy | 5.Brilliant | 6.Business | |||
持っている(いた)カード | 1.Bold | !24 | ✅ | !30 !90 !24 |
!90 !24 |
|||
2.Boundless | ✅ | |||||||
3.Bountiful | ✅ | ✅ | !24 | |||||
4.Bevy | !90 !24 |
!30 !90 !24 |
✖ | ✅ | ✅ | |||
5.Brilliant | ✖ | ✖ | ✅ | |||||
6.Business | ✅ | ✅ | ✖ | |||||
7.The Ritz-Carlton | ✅ | ✅ | ✅ | !30 | ✅ |
✅ | サインアップボーナス受け取り可能 |
!30 | 過去30日以内に左のカードを持っていた場合、上のカードのサインアップボーナスは受け取り不可。 |
!24 | 過去24カ月以内に左のカードのサインアップボーナスを受け取った場合もしくは現在持っている場合、上のカードは承認されない。 |
!90 !24 |
過去90日以内に左のカードを発行した場合もしくは過去24カ月以内にサインアップボーナスやアップグレードボーナスを受け取った場合、上のカードのサインアップボーナスは受け取り不可。 |
!30 !90 !24 |
過去30日以内に左のカードを持っていた場合もしくは過去90日以内に左のカードを発行した場合もしくは過去24カ月に以内にサインアップボーナスもしくはアップグレードボーナスを受け取った場合、上のカードのサインアップボーナスは受け取り不可。 |
✖ | サインアップボーナス受け取り不可(Amex生涯に一度ルール・ファミリールール) |
これが非常に理解の難度を上げているのですが、①カード現在持っているだけで制限を受ける場合、②カードを作った時点で制限を受ける場合、③サインアップボーナスを受け取った時点で制限を受ける場合、の3パターンがあります。
表を見てサインアップボーナスを受け取りたいと考えると、先に Amex のカードを作った場合は Chase のカードを作るのに24ヶ月は待つ必要がありますし、先に Chase のカードを作った場合は Amex のカードを作るのに24ヶ月は待つ必要があります。さらに 7.The Ritz-Carlton を持っているだけで 4.Bevy と 5.Brilliant のサインアップボーナスは受け取れなくなります。
これらを踏まえておすすめの作成順序としては、5.Brilliant と 6.Business (順不同)を作って2年待ってから 2.Boundless を作る、です。もしくはサインアップボーナスを諦めて 2.Boundless の代わりに 1.Bold を作るのも選択肢です。
もちろん、1.Bold と 2.Boundless は1年後に 7.The Ritz-Carlton へアップグレードすることを目指しています。
【Marriott エリートステータスはどこを目指すべきか】
Marriott Bonvoy のエリートステータスについての簡単に比較したものが下記です。
完全なものは公式サイトでご確認ください。
Silver | Gold | Platinum | Titanium | Ambassador | |
---|---|---|---|---|---|
必要条件 | 10泊/年 | 25泊/年 | 50泊/年 | 75泊/年 | 100泊/年+ $23,000利用 |
ボーナスポイント | 10% | 25% | 50% | 75% | 75% |
レイトチェックアウト | Priority | 2 p.m. | 4 p.m. | 4 p.m. | 4 p.m. |
ウェルカムギフト | ポイント | ポイント or朝食 orアメニティ |
ポイント or朝食 orアメニティ |
ポイント or朝食 orアメニティ |
|
部屋アップグレード | 有り | スイートまで | スイートまで | スイートまで | |
ラウンジへのアクセス | 有り | 有り | 有り | ||
United MileagePlus | Silver status | Silver status |
価値があると言えるのは無料の朝食やラウンジアクセス、セレクトスイートへのアップグレードが望めるプラチナエリートからなのでそれ以上を目指すのがおすすめです。
ゴールド以下はあっても大きな変化を実感出来ないのではと思います。
そのためカード作成だけでプラチナエリートのステータスが手に入る唯一のカード 5.Brilliant は価値がありますし、チタン以上を狙う方は 6.Business との組み合わせが最適です。
5.Brilliant と 6.Business の同時持ちで40泊の宿泊実績が手に入りますので、残り35泊を自力で達成すれば晴れてチタンエリートが手に入ります。
またチタンエリート取得の75泊達成時には上限40,000ポイントまでの1泊の無料宿泊特典も手に入ります。
【年間の無料宿泊特典と高額出費ボーナス】
サインアップボーナスを除いた各カードで手に入る無料宿泊の特典は以下のようになっています。
カード更新時付与 | カード利用後付与 | |
---|---|---|
1.Bold | ||
2.Boundless | 上限35,000ポイント | |
3.Bountiful | $15,000/年利用後、上限50,000ポイント | |
4.Bevy | $15,000/年利用後、上限50,000ポイント | |
5.Brilliant | 上限85,000ポイント | $60,000/年利用後、上限85,000ポイント |
6.Business | 上限35,000ポイント | $60,000/年利用後、上限35,000ポイント |
7.The Ritz-Carlton | 上限85,000ポイント |
各無料宿泊特典は上限のポイントに自前で15,000ポイントまで加算してホテルを予約することが出来ます。
やはり高級ホテルへの宿泊が可能になる85,000ポイント上限の特典は価値が高く、これをカード維持のみで与えられる 5.Brilliant と 7.The Ritz-Carlton はそれだけで年会費以上の価値があるとも言えます。
特に 7.The Ritz-Carlton はこの無料宿泊特典を考慮すると年会費が安すぎるぐらいなのでこれだけでも非常に価値のあるカードです。
もちろんエリートステータスによって部屋がアップグレードされればより満足の高い体験となるでしょう。
2.Boundless と 6.Business も年会費が安い割にはカード維持のみで無料宿泊特典が付くのでキープする価値のある優秀なカードです。
【紹介リンク】
もしここまでの解説で Marriott カードを作ろうと思った方は下記リンクから作ってもらえると紹介ポイントが入るので大変うれしいです。
ただし紹介リンクのオファーと公式のオファーでもらえるポイントに差がある場合がありますので、よくチェックしてもらえるポイントが大きい方のオファーを使ってください。
1.Bold | 公式リンク | 紹介リンク |
2.Boundless | 公式リンク | 紹介リンク |
3.Bountiful | 公式リンク | 紹介リンク |
4.Bevy | 公式リンク | 紹介リンク |
5.Brilliant | 公式リンク | 紹介リンク |
6.Busines | 公式リンク | 紹介リンク |
【まとめ】
いかがだったでしょうか。
Amex と Chase にまたがったホテルブランドなのでサインアップボーナスが非常に分かりにくいですが、カードブランドを跨ぐ時は24カ月は最低待つ必要があると覚えておきましょう。
Marriott ホテルが好きならばおすすめは 5.Brilliant と 6.Busines の組み合わせです。可能であれば 7.The Ritz-Carlton を追加するとより良いでしょう。
7.The Ritz-Carlton はアップグレードのみで作ることが出来ますのでその前身のカードとしては 2.Boundless がサインアップボーナスや特典も合わせておすすめです。
またこれらのおすすめカードは組み合わせずとも単体で見ても評価が高いので、Marriott のカードを検討しているならこれらから選ぶのがおすすめです。、
正直 3.Bountiful と 4.Bevy は年会費の割に特典が薄くあまりおすすめはしませんし、上記のおすすめカードを作った後ではサインアップボーナスをもらうのも大変です。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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