
最高級カードの1枚であるSapphire Reserve、沢山ある特典で混乱していないでしょうか。
今回はSapphire Reserveの特典とChase URポイントの使い方について解説していきます。
またアメプラやVenture Xなど他の最高級カードとの比較も行います。
【基本情報】

Chase Sapphire Reserve Credit Card | ||
---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★☆ | |
年会費 | $550(初年度より) | |
ポイント還元率 | 10% | Chase Ultimate Rewardsを通して予約したホテル・レンタカー Chase Ultimate RewardsでのChase Dining前払いの利用 |
5% | Chase Ultimate Rewardsを通して予約したフライト | |
3% | その他の旅行カテゴリ 食事(デリバリーサービス、テイクアウト、外食、レストラン) |
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サインアップボーナス | 60,000 Ultimate Rewards Points | |
ボーナス条件 | 3カ月以内に$4,000の使用 | |
その他特典 | $300のトラベルクレジット Ultimate Rewards Pointsの旅行での価値1.5倍 Priority Pass loungesの利用 Global Entry, TSA PreCheck, NEXUSいずれかのクレジット最大$100/4年 Lyft:ポイント10倍, Lyft Pink All Access メンバーシップ DoorDash:DashPassサブスクリプション Gopuff:月$10クレジット Instacart:月$15クレジット |
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外国為替手数料 | なし | |
公式サイト | creditcards.chase.com |
年会費の高額なカードらしく特典が盛りだくさんです。
特に$300のトラベルクレジットはAmex Platinumのエアラインクレジットなどと比べて断然につかいやすく、Ultimate Rewards Pointsの旅行での価値1.5倍に出来るのも他のChaseのカードとの併用で素晴らしい価値を生み出します。
多くの特典が旅行用のものですので最低でも年1回は旅行に行く方ではないと年会費以上の価値を見出すのは難しいでしょう。逆に言えば旅行好きにとっては最高のカードの1枚です。
当然Chase5/24対象カードですが、そのChaseのカードの中でも最優先すべきカードの1枚です。
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【サインアップボーナス】

現在のボーナスの評価
現在のサインアップボーナスは60,000ポイントですが過去の記録と比べるとこれはさほど高くありません。
実績ベースで見ると最高だったのは2016年8月~2017年3月の100,000ポイント、次点が2022年10月~11月の80,000ポイントです。それ以外の期間は50,000~60,000ポイントです。
とは言え100,000ポイントの期間と80,000ポイントの期間はかなり時間が空いていること、80,000ポイントの期間は最近なので次にいつ今以上のボーナスが来るかわかりませんので、待つか作るかは難しいところです。
個人的な意見としてはChase Sapphire Reserveはサインアップボーナスももちろん良いですがそれ以外の特典が強力なので欲しいと思ったら作ることをおすすめします。
ボーナスを貰う条件に注意
Chase Sapphire Reserve(Preferredも同じですが)のサインアップボーナスをもらうための前提条件は以下の2つです。
SapphireカードとはつまりSapphire ReserveとSapphire Preferredのことです。
また他のChaseのカードの条件の多くが過去24ヶ月間に同カードのボーナスを受け取っていないとなっていますが、このカードは48か月間なのも注意すべきポイントです。
つまり他のChaseのカードは2年待てばもう一度サインアップボーナスもらえるけどSapphireカードは4年待つ必要があるよ、あとPreferred作っていたらReserveのボーナスはもらえないよ、という事です。
ちなみにAmexのGoldとPlatinumのサインアップボーナスは別々扱いの代わりに、ボーナスはそれぞれ生涯1度しか受け取れません。
【ChaseトラベルポータルでURポイントの価値も1.5倍】

Chaseのキャッシュバックと謳われているカード、Freedom FlexやInk Business Cashなどはその実、Chaseのポイント(URポイント)で還元されます。これらのカードしか持っていない場合1ポイント=1セントで支払い等に利用出来るのでこれらはキャッシュバックカードと呼ばれています。
このURポイントはChaseのカード間で互いに転送し合えるのでSapphireカードを持っていれば他のカードで貯めたURポイントをSapphireカードへ集約することが出来ます。
そしてこのSapphire ReserveカードはChaseのトラベルポータル-Chase Ultimate Rewardsで予約する場合1ポイント=1.5セント、つまり通常の1.5倍の価値として利用できます。
1泊$300のホテルは20,000ポイントで、往復$900のフライトは60,000ポイントで予約できるという事です。
現在のFreedom Flexのサインアップボーナス20,000URP、Ink Business Cashのサインアップボーナス90,000URPを転送すれば合計110,000URP。通常これは$1,100の価値ですが、Sapphire Reserveへ転送すれば$1,650の価値として旅行に使えます。この差だけでも年会費分の価値はあります。
是非このカードを作った際は他のChaseのカードも作ってポイントの価値を最大化してください。
ただしホテルやフライトは提携先のマイルプログラムやポイントプログラムで予約した方がお得なこともあります。URポイントを提携先に転送した場合のレートも考慮して予約しましょう。
ちなみにSapphire Preferredはポイントを1.25倍の価値に出来ます。
【URポイントの使い方】
前項でトラベルポータルでのURポイントの使い方を確認しましたがお得な使い方はこれだけではありません。
URポイントは提携パートナーへ転送することでよりお得に使えることがあります。
World of Hyatt
![]() |
from www.hyatt.com |
素晴らしい提携先の1つがHyattです。URポイントはHyattのポイントへも1:1で転送出来ます。
上記の例だと1泊$895の部屋が40,000ポイントで泊まれてしまいます。つまり1ポイント=2.2セントの価値として使うことが出来ます。
Hyattホテルは高級ホテルでもポイントでの宿泊ならば手の届く範囲になります。実際にアメリカのポイント評価サイトでもHyattポイントは1ポイント2.7セント程の価値があるとしています。
旅行先で良いホテルを探しているときはHyattを検討してみてはいかがでしょうか。
Virgin Atlantic

Virgin Atlantic必要マイル数チャート | |||
---|---|---|---|
Route | Economy Class | Business Class | First Class |
Japan – Australia / Canada / Western USA |
60,000 | 90,000 | 145,000 |
Japan – Europe / Central & Eastern USA / Mexico |
65,000 | 95,000 | 170,000 |
上記はVirgin Atlantic航空の日本-アメリカ間の特典航空券の必要マイルのチャートです。Virgin Atlanticマイルへも1:1で転送出来ます。
ご確認いただけるようにファーストクラスが145,000~170,000マイルで予約できます。ファーストクラスはまともに予約したら数万ドル必要になりますのでURポイントの最も価値のある使い方の一つと言えるでしょう。
問題なのは競争率が高く、予約そのものが困難なことです。ANAの公式サイトで空きを確認してVirgin Atlantic航空に電話する必要があります。(要英語)
これら以外にも国際線のビジネス・ファーストクラスのフライトは非常にお得な使い方ですし、Unitedマイルへ転送して国内旅行に使うのも良いでしょう。
URポイントを使って是非満足度の高い旅行をしていただければと思います。

【保存版】Chase URポイント 最高の使い方について Ultimate Rewards Points解説
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【$300のトラベルクレジット】

Chaseのトラベルクレジットは年間$300与えられ、これをうまく使えば年会費$550の半分以上を相殺できます。逆に言えばこれを使わない人にとってSapphire Reserveは年会費の高すぎるカードかもしれません。
トラベルクレジットは毎年カードを作った日前後に付与されます。暦年で1月1日に付与されるわけではないので注意しましょう。
このクレジットの良い点は範囲が非常に広く使える点です。アメプラのエアラインクレジットのようにどうやって使うか悩む必要はありません。
これは飛行機のチケットやホテルの宿泊料金だけでなく、Chaseが旅行にカテゴライズするもの、レンタカーやクルーズ、旅行代理店での使用や駐車場料金、有料高速道路やタクシーなどで使うことができ、特に登録等もいりません。なのでいつの間にか使っているかもしれませんね。
一応注意点ですがこの$300のクレジットの利用でポイント還元は受けられません。
【Priority Pass lounges】

プライオリティパスで世界中の1400を超える空港のラウンジに入ることが出来ます。ラウンジの場所については公式サイトをご確認ください。
ラウンジ利用の前に事前申請が必要です。申請するとプライオリティパスが郵送されます。またデジタルパスも同時に手に入ります。
ラウンジには同伴者を2名まで(本人含めると3人)無料で入ることが出来るのが嬉しい点です。
またプライオリティパスセレクトのレストランで使用できる1回1人$28のクレジットも付属します。こちらはチップ代は含まれていないので注意しましょう。
このプライオリティパスセレクトレストランにクレジットが付属するのが結構大きく、Amex PlatinumやCapital One Venture Xはプライオリティパスラウンジに入れてもレストランクレジットは付いていません。
1人$28なので2人で利用すれば$56のクレジットになりますし、1回につきなので時間があれば2軒はしごすることも出来ます。
ただクオリティはAmex Platinumのセンチュリオンラウンジに比べると少し劣るようです。
またChaseブランドのChase Sapphire Loungesもあります。Sapphire Reserve以外で発行したPriority Passでも入場できますが、その場合は暦歴に1回の制限がかかります。Sapphire Reserveや J.P. Morgan Reserve、The Ritz-Carltonクレジットカードならば暦歴に1回の制限はありません。
Sapphire Lounge by The Clubは現在アメリカにはボストン、それ以外には香港しかありませんが、ラスベガス、ニューヨーク(ラガーディア)、フィラデルフィア、フェニックス、サンディエゴにも展開を予定しています。
先日ボストンのSapphire Loungeを利用してきましたが、非常にクオリティが高かったので今後の展開には期待大です。Sapphire Loungeが増えればこのカードの価値がさらに上がること間違いなしです。
新しく出来たボストンのChase Sapphire Lounge 堪能してきました!
— クレビー@在米ブロガー (@CreditCardHorse) May 29, 2023
広いし、スタッフの方も仕事が丁寧だし、何より食事も美味しい!
シャワーやファミリールームもあり流石の新ラウンジだなあと言った感じ😁#在米クレカ部 pic.twitter.com/qHWLpWgY24
【ポイント還元率】
基本$1使用で1ポイントで、Chase Ultimate Rewardsを通して行われたホテル・レンタカー・Chase Diningの前払いで10倍、Chase Ultimate Rewardsを通して行われたフライトの予約で5倍、その他の旅行・食事(デリバリーサービス、テイクアウト、外食、レストラン)で3倍、その他で1倍となっています。
Chase Ultimate Rewardsを通して行われた旅行カテゴリについては年間$300付与されるトラベルクレジットを使った後からの適用です。
Chase Diningについてはサイトで予約だけ行い、現地で支払った場合は10倍ではなく3倍の適用になります。あくまでChase Diningで支払いをしたものに限るという事です。
ポータルサイトを通した予約での還元率が高いですが、URポイントの価値を考えると3倍カテゴリの食事で使っても十分お得と言えるでしょう。
【その他の特典】
これらは他の特典に使える人は使う、ぐらいの意識で良いと思います。
Gopuff・Instacartは食料品配達のサービスですがピックアップでも使うことが出来ます。
合わせて年間$240は捨てるにはもったいないですし使いやすいので月に1~2回、これらのサービス経由で商品を買ってみてはいかがでしょうか。
【デメリット】
年会費が高い。
もちろん年会費以上の価値はあるカードなのですがそれでも年会費$550はなかなか作るのに勇気のいる額です。
よく比較されるAmex Platinumは$695なのでそれよりは安いです。
【対抗カード】
Chase Sapphire Preferred

俺に勝てるのは俺だけだ、では無いですが二者択一なのでどうしても考える必要があります。
年会費$95と扱いやすくサインアップボーナスもほぼ同様な傾向があります。
個人的にはまずPreferredで作ってReserveが欲しくなったらアップグレードという形がおすすめです。ただし最初に作ってからアップグレードまでは1年待つ必要があります。

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American Express Platinum Card

Chase Sapphire Reserveの永遠のライバルはアメプラでしょう。
こちらはさらに旅行に特化させた特典が魅力で、特に空港ラウンジ面ではSapphire Reserveは一歩劣ります。ただしその分年会費も少し高いです。

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Capital One Venture X

Capital One Venture Xは年会費$395と同クラスで少し年会費が安いのでお得ですがその分少しメリットも劣ります。
ただこのカードは特典が集約されているので使いやすい点が魅力です。
Capital OneのカードはAmexやChaseに比べれば承認されにくいのでその点は注意が必要です。
また数は少ないですがCapital One独自の空港ラウンジにアクセスすることも出来ます。

【コスパ重視向け】新鋭気鋭の高級カード!Venture X Rewards Credit Card評価レビュー
Amex PlatinumやChase Sapphire Reserveを検討している方にも是非見てもらいたいVenture X(Capital One)の解説・評価記事です。
現在このカードの紹介リンクを募集中です。
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公式リンクは以下からどうぞ。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。最後に私の考えるこのカードを持つ価値のある人をまとめたいと思います。
逆に以下のような方にはおすすめのしにくいカードです。
ちなみにChaseもAmexのセンチュリオンラウンジのように独自ラウンジの開設を進めているという話もあります。
独自ラウンジが増えればこのカードの魅力もさらに増すので続報に期待するところです。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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