
アメリカの数あるクレジットカードの中でも最高の年会費と最高のサインアップボーナスを併せ持つ筆頭カードはこの Amex Platinum Business でしょう。
しかしこのカードの魅力はサインアップボーナスだけにあらず。万人受けするカードではありませんが、今回はこのカードの特典とその魅力について解説します。
【評価・年会費・特典】

American Express Business Platinum Card | ||
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おすすめ度 | ★★★★☆ | |
カードブランド | American Express / Business | |
年会費 | $895 | |
ポイント還元率 | 5x | 直接予約したフライト AmexTravel 経由のフライト・ホテル |
2x | $5,000以上の購入、ビジネスカテゴリの一部 | |
1x | その他 | |
通常サインアップボーナス | 150,000 Points~ | |
ボーナス条件 | 3カ月以内に$20,000の使用 | |
旅行関係の特典 |
空港ラウンジへのアクセス $600 ホテルクレジット $200 ヒルトンクレジット $200 エアラインフィークレジット 35% エアラインボーナス Fine Hotels + Resorts(FHR) プログラム $209 CLEAR Plus クレジット $120 Global Entry or TSA PreCheck クレジット Marriott Bonvoy ゴールドステータス Hilton Honors ゴールドステータス レンタカーステータス(Avis, Hertz, National) 旅行遅延保険 |
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ビジネスの特典 |
$150(+$1,000) Dell クレジット $120 ワイヤレスクレジット $250 Adobe クレジット $360 Indeed クレジット |
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コンシェルジュと 高額出費特典 |
プラチナコンシェルジュサービス $2,400 American Express One AP クレジット(※) $1,200 Amex Travel Online Flight クレジット(※) ※$250,000/年 利用後の特典 |
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外国為替手数料 | なし | |
申込リンク | →紹介リンク← |
旅行をする方でミニマムスペンドを達成することが可能な人であれば誰でも1度は作る価値があると言っていいカードでしょう。
ただセンチュリオンラウンジはカード会員本人は無料ですが、同伴者には入場料がかかるので1人出張や1人旅行の機会がある方であれば、より気兼ねなくラウンジ利用がしやすいかもしれません。
このカードのメインの特典はサインアップボーナス・ラウンジアクセス・35%エアラインボーナスです。
次点で年会費をカバーすることの出来るホテルクレジット・エアラインフィークレジット・Hiltonクレジット・Dellクレジット・ワイヤレスクレジットあたりが使いやすいでしょう。

Amex ビジネスカード作り方ガイド
Amex のビジネスカードの作り方を画像付きで丁寧に解説します。
【サインアップボーナス】

通常のサインアップボーナスは150,000ポイントですが、過去最高のオファーでは300,000ポイントが獲得出来るものも見つかっています。
全ての人が300,000ポイントオファーを見つけることが出来るわけではありませんが、200,000ポイントや250,000ポイントのオファーは狙いたいところです。
なにせアメリカの他のクレジットカードを見渡しても一撃で200,000ポイントのサインアップボーナスを貰えるカードはそうそうありませんので、このカードの大きな魅力であるサインアップボーナスは出来るだけ大きい額を狙いたいところです。
オファーリンク先はシークレットウィンドウ等で開いたり、VPN 等で環境を変えると違うものが現れることがあるのでいろいろ試してみるとよいでしょう。
詳細は下記記事で解説しています。

Amex クレジットカードのより良いオファーの見つけ方
Amexのより良いボーナスの見つけ方を紹介します。
【空港ラウンジへのアクセス】

アメプラで入れる空港ラウンジは非常に多くあり、これはライバルカードである同じくプレミアカードの Chase Sapphire Reserve や Capital One Venture X Rewards などと比べても圧倒的に優れています。
記事執筆次点では Sapphire Reserve で入れる Sapphire ラウンジは全米に7か所、Venture X で入れる Capital One ラウンジは6カ所に対し、アメプラで入れるラウンジはセンチュリオンラウンジだけでも全米に15か所、さらに羽田空港にもセンチュリオンラウンジはあります。
もちろんセンチュリオンラウンジだけでなく、以下のラウンジにアクセス出来るようになります。
注意点としてはラウンジごとに同伴者を無料で一緒に入場できるかどうかのポリシーが異なることです。
特にセンチュリオンラウンジは同伴者1名から$50がかかります。
年間$75,000このカードを使えば2名まで同伴者が無料になります。
ラウンジの混雑を避けるための仕方のない措置ではありますが、ご家族やパートナーとラウンジを利用する予定の方は同伴者ポリシーを確認しておきましょう。
逆に1人旅や1人での出張が多い方にとっては最高の特典です。
その他のラウンジ入場の詳しい要件などは下記記事でまとめています。

US版 Amex Platinum で入場出来る空港ラウンジまとめ
アメプラで入ることのできる空港ラウンジについてまとめています。
【35% エアラインボーナス】

MR ポイントのお得な使い道はエアラインマイルへ転送して特典航空券を購入したり、ホテルポイントに転送して現金では値が張るけどポイントなら安い日に使うといったものが有名です。
しかし、このポイント35%オフ特典も非常に強力な使い道です。
まずこの特典でポイントを引き換えた場合を考えてみます。
例えば$1,000のチケットに100,000ポイント使った場合、あとから35,000ポイントが返ってきます。
つまり65,000ポイント=$1,000ということになり、1ポイント≒1.54セントと悪くはないレートで使うことが出来ます。
そしてこの使い方の何が良いかと言うと圧倒的に楽!と言うことです。
マイル変換して特典航空券に使うのは確かにお得なのですが、探すのや予約が大変だったり、そもそも希望の日程では特典航空券が無かったりと上手く使うのは大変です。
特典航空券を使う場合「自分の行きたい目的地・日程で行く」と言うより「お得なチケットがあるからチケットに合わせて行く」となりがちです。
その点、この35%オフの特典はいつでも使える特典なので、自分の行きたい場所、行きたい日程でそれなりにお得にポイントを使うことが出来ます。
ただし使ったポイントの35%が返ってくるのは選択した対象航空会社のフライトの予約に限ります。
事前に選択するのを忘れたり、選択した以外の航空会社のフライトではポイントが戻てきませんので注意しましょう。
選択した対象航空会社は後述の Airline Fee Credit と同じである必要があり、公式サイトで選択する必要があります。
以前はビジネスクラスとファーストクラスのチケットは選択した航空会社でなくとも35%が戻ってきたのですが、現在では対象が縮小し選択したエアラインのみが対象となっています。
ちなみにこの35%特典で返ってくるポイントは暦年ベースで1,000,000ポイントまでの上限があります。
普通の使い方をしていればそう上限に引っかかることはありませんので気にしなくても良いかもしれません。
【ステータス特典】

アメックスプラチナを持つことで下記のステータスが手に入ります。
中でも Hilton のゴールドステータスは無料の朝食が付くので嬉しい特典です。
レンタカーのステータスも専用の列があったり、列を無視して直接駐車場で車を選ぶことが出来たりと、旅行者には嬉しい特典です。
【その他の旅行関係の特典】
Fine Hotels + Resorts(FHR) プログラム

FHR プログラムを利用すると世界中の高級ホテルでの滞在に対し以下の追加の特典が得られます。
ホテルクレジット

1月から6月で$300、7月から12月で$300の合計$600のホテルクレジットです。
このカードを使って Amex Travel から予約する Fine Hotels + Resorts (通称FHR)もしくは The Hotel Collection の対象ホテルの利用でホテルクレジットがトリガーされます。
The Hotel Collection では最低2泊が必要です。
Hilton クレジット

四半期ごとに$50、年合計$200の Hilton 系列のホテルで使えるクレジットです。
事前に登録(Enroll)する必要があります。
宿泊をせずとも、Hilton ホテルで清算されるレストランやバーなどでもトリガーされます。
エアラインフィークレジット

選択した航空会社での対象となる購入の際に、暦年で $200 まで金額が戻って来る特典です。
使う前に航空会社を選択することが必須になります。
選択した航空会社は前述の 35% エアラインボーナスの対象と同じになります。35% エアラインボーナスの対象はアメリカン航空、エアラインフィークレジットの対象はユナイテッド航空とかは出来ません。
毎年1月に選びなおしが出来ますが、チャットで問い合わせると担当によっては対象の航空会社を変更してくれます。
対象の航空会社は現時点で、アラスカ航空、アメリカン航空、デルタ航空、ハワイアン航空、ジェットブルー航空、スピリット航空、サウスウエスト航空、ユナイテッド航空です。
公式には航空券には使えず、手荷物料金や変更手数料に使えるクレジットですが、いくつか抜け道があることが確認されています。詳しくは下記記事で解説しています。

Amex Airline Fee Credit の使い道
アメプラ付随の Airline Fee Credit について裏ワザも含めて解説します。
CLEAR+ クレジット・Global Entry or TSA PreCheck クレジット
CLEAR+ は指紋や目のスキャンなどの生体認証スキャンを使用して本人確認を行うことで、空港でのTSA本人確認の長い列をスキップできる有料会員プログラムで、これのメンバーシップ代$209をカバーできるクレジットです。
Global Entry はアメリカ入国の際の入国手続き、税関検査の簡略化・迅速化を図るプログラムで、TSA PreCheck は空港出発時に保安検査の簡略化・迅速化を図るプログラムで、これらのどちらか最大$120(4年ごと)をカバーできるクレジットです。
その他の Global Entry クレジットを持つカードに付いては下記記事でも解説しています。

Global Entry & TSA PreCheck 特典付きのおすすめクレジットカード
Global Entry & TSA PreCheck 特典付きのクレジットカードをまとめました。
旅行遅延保険

アメリカの飛行機は割とよく遅延しますが、遅延が6時間以上となった場合、1回当たり$500、年2回まで補償してもらえます。
この6時間というのは1つのフライトが6時間以上遅延したという意味ではなく、最終的に目的地に6時間以上遅延して到着した場合という意味です。
チケット代はこのカードで支払う必要がありますが、一部だけでも問題ありません。つまりマイルを航空券に交換する場合は、このカードで税金等を支払えば十分です。
より細かい条件等は利用規約をご確認ください。
【ビジネスの特典】
Dell クレジット

暦年で$150の Dell で使えるクレジットです。
さらに Dell で$5,000/暦年 利用すると追加のクレジットが$1,000分受け取れます。
事前に登録(Enroll)する必要があります。
購入の際は Rakuten を経由するとさらなるキャッシュバックが得られます。
結構いろいろなものが売ってますので使いやすい部類ですが、ビジネスプラチナを沢山持つ人は毎年何に使うか頭を悩ませるとも言われています。
ワイヤレスクレジット

毎月$10、年合計$120のアメリカの携帯電話サービスに使えるクレジットです。
事前に登録(Enroll)する必要があります。
月々のスマホ代が$10引きになると考えると悪くない特典です。
Adobe クレジット

暦年で$250の Adobe で使えるクレジットです。
事前に登録(Enroll)する必要があります。
あまり使ってる人を聞きません。
Indeed クレジット

四半期ごとに$90、年合計$360の Indeed で使えるクレジットです。
事前に登録(Enroll)する必要があります。
ほとんどの人には関係ない特典でしょう。
【コンシェルジュと高額出費特典】
プラチナコンシェルジュサービス

Amexのプラチナコンシェルジュを通してレストランや飛行機のチケットの予約などが出来ます。
American Express One AP クレジット

暦年で$250,000利用後に付与される最大$2,400の American Express One AP の月額料金に使えるクレジットです。
ほとんどの人には関係ないでしょう。
Amex Travel Online Flight クレジット

暦年で$250,000利用後に付与される最大$1,200の Amex Travel で予約されたフライトに使えるクレジットです。
もらえれば嬉しいですが必要な支出額があまりにも大きすぎます。
【Amex Business Checking との連携】

Amex Business Checking 口座を持っていると、1,000 MR ポイントを $8 に交換出来るようになりますが、これに Amex Business Platinum が組み合わさることでより良いレートで MRポイントを現金に交換出来るようになります。
Amex Business Checking 口座と Amex Business Platinum の両方がメンバーシップリワードアカウントにリンクされている場合、1暦年あたり最大1,000,000 MR ポイントまで、1,000 MR ポイントを$10に交換出来るようになります。
これは Schwab Platinum の1ポイント=1.1セントに次ぐ素晴らしいレートで、仮に300,000ポイントのサインアップボーナスを受け取っていた場合、$3,000に交換出来るということです。

Amexビジネスチェッキング口座開設手順解説
アメリカでのAmex Business Checking 口座の開設手順について紹介します。
【ポイント還元率】

Business Platinum は基本$1使用で1ポイントで、AmexTravel.comから予約したフライトとホテル5倍、一部のビジネスカテゴリと1回$5,000以上の使用で2倍、その他で1倍となっています。
一部のビジネスカテゴリとは以下になります。
一例をあげるとApple, Dell, Lenovo, Microsoft, Lowe’s, FedEx, UPS, USPS などです。
詳細についてはこちらのページをご確認ください。
【Amex カードの基本ルール】


【ルール】アメリカンエクスプレスクレジットカードについて知っておくこと12選
アメリカのAmexカードについてのルールや小ネタを紹介します。
【対抗カード】
Amex Business Gold

大量の MR ポイントが欲しいだけであれば、最大250,000 MR ポイントのサインアップボーナスが手に入る Amex Business Gold でも十分かもしれません。
Platinum に比べれば当然特典は少ないですが、年会費も低く、扱いはこちらの方が楽でしょう。

Amex Business Gold Card 評価レビュー
大量MRポイント獲得の要、Amex Business Gold Card の評価をしていきます。
Sapphire Reserve for Business

年会費$795、最高サインアップボーナスは200,000ポイントと、Chase の Sapphire Reserve for Business は Amex Business Platinum をかなり意識したカードと言えるでしょう。
高い年会費と高いサインアップボーナス、独自のラウンジアクセスに大量のクレジット特典など似た特典ではありますが、使い方は少々異なってきます。
どちらもよいカードなので甲乙つけがたいです。

Sapphire Reserve for Business 評価レビュー - 2025年6月新カード
2025年6月の新カード、Sapphire Reserve for Business のレビューをしていきます。
【紹介リンク】

もしここまでの解説で Amex Business Platinum Card を作ろうと思った方は下記リンクから作ってもらえると私にも紹介ポイントが入るので大変うれしいです。
ただし紹介リンクのオファーと公式のオファーでもらえるポイントに差がある場合がありますので、よくチェックしてもらえるポイントが大きい方のオファーを使ってください。
【まとめ】

Amex Business Platinum Card は年会費が非常に高いカードではありますが、非常に多くの特典があり年会費以上の価値は十分にあるカードです。
ただし万人向けのカードではありませんので、自分がこのカードの特典を上手く使えるかは申請する前に一考する必要はあるでしょう。
年会費が高いため、1年で解約する人も多いでしょう。人によっては NLL オファーなどを駆使して Amex Business Platinum Card を毎年作る戦略を取ることも出来ます。
MR ポイントを貯めるにも使うにも持っていると優秀なカードですので、ミニマムスペンドが達成できる見込みのある方は是非検討してみて下さい。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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2 件のコメント:
いつも情報発信、ありがとうございます。ベネフィットのひとつに200ドル(四半期ごとに50ドル)のヒルトンステートメントクレジットがついているかと思うのですが、こちらは宿泊代にも充てることができるクレジットなのでしょうか?
具体的なデータポイントをまだ見たことが無いので確証はありませんが、適用されそうです。
事前にカードに請求来るタイプのホテルではトリガーされたようですので、宿泊時に請求が来るタイプでもトリガーされるのではと予想してます。
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