
2025/6/17 Sapphire Reserve の年会費上昇を伴う特典内容変更が発表されました。
Sapphire Reserve の変更だけでなく Sapphire Preferred や Ink Preferred 持ちにも関わる変更、Chase の承認ルールの変更なども発表されましたので、ぜひ確認してください。
【改定内容】

Chase の主力カードである Sapphire シリーズの最上級カード Reserve が年会費上昇と特典内容が発表されました。
公式アナウンスはこちらから。
2025/6/22 までは旧バージョンへ申し込みができ、2025/6/23 より新バージョンへの申し込みに切り替わります。旧バージョンが欲しい方は早めに申し込みましょう。
旧バージョンをお持ちの方は 2025/10/26 より新バージョンの特典が利用可能になります。
肝心の変更内容は以下の通りです。
年会費
還元率
ポイント価値
新しい特典
$75,000/年 利用後に追加で得られる特典
【新旧変更内容比較】
新![]() |
旧![]() |
|
---|---|---|
メインユーザー年会費 | $795 | $550 |
Authorized users 年会費 | $195 | $75 |
ポイント獲得率 | ||
フライトとホテル | 4x | 3x |
その他の旅行 | 1x | 3x |
ダイニング | 3x | 3x |
Chase Travel ホテル・レンタカー |
8x | 10x |
Chase Travel フライト |
8x | 5x |
Chase Travel その他 |
8x | 3x |
Lyft (2027/9/30まで) | 5x | 5x |
特典 | ||
Chase Travel URポイント価値 |
1 Point = 1~2セント | 1 Point = 1.5セント |
提携プログラム ポイント転送 |
可 | 可 |
旅行保護 | 可 | 可 |
プライオリティパス (同伴者2名) |
利用可 | 利用可 |
サファイアラウンジ (同伴者2名) |
利用可 | 利用可 |
Authorized users ラウンジ利用 |
利用可 | 利用可 |
IHGプラチナステータス (2027/12/31まで) |
あり | なし |
Apple TV+ サブスク | あり | なし |
Apple Music サブスク | あり | なし |
クレジット特典 | ||
トラベルクレジット | $300/年 | $300/年 |
Global Entry / TSA Pre / Nexus |
$120/4年 | $120/4年 |
The Edit (Hotels) | $250/半年 | なし |
Lyft | $10/月 | $10/月 |
DoorDash (Restaurant) |
$5/月 | $5/月 |
DoorDash (非 Restaurant) |
$10x2/月 | $10x2/月 |
Sapphire Reserve Exclusive Tables |
$150/半年 | なし |
StubHub | $150/半年 | なし |
Peloton | $10/月 | なし |
$75,000/年 利用後 | ||
IHGダイヤモンドステータス | あり | なし |
Southwest A-List ステータス | あり | なし |
Southwest クレジット | $500 | なし |
Shops at Chase クレジット | $250 | なし |
【既存の Sapphire Reserve, Sapphire Preferred, Ink Preferred 持ちの変更】

UR ポイントの1ポイント=1.5セント or 1.25セント交換の終了
既存の Sapphire Reserve 会員は UR ポイントを1ポイント=1.5セント、Sapphire Preferred もしくは Ink Preferred 会員は UR ポイントを1ポイント=1.25セントで Chase Travel で利用出来ますが、この特典は段階的に終了します。
既存のこれらのカード会員および 2025/6/22 までに申し込みもしくはアップグレードでこれらを入手した会員の場合、2025/10/25 までに獲得したポイントは、2027/10/26 まで従来のポイント価値で引き続き交換が可能です。
複数の UR ポイントを獲得出来るカードを持っている場合、2025/10/25 までに対象のカードへポイントを移す必要があります。例えば2025/9/1に Freedom Flex で獲得したポイントでも2025/11/1 に Sapphire Reserve に移してしまうと1ポイント=1.5セントで利用出来ません。
既存の Sapphire Reserve 会員の特典移行タイムライン
2025/6/23:既存会員も新機能ポイントブースト、Chase Travel 経由で UR ポイントを1ポイント=最大2セントで利用できるプログラム、が利用可能になります。
2025/10/25:Chase Travel 経由で1ポイント=1.5セントで使える UR ポイントを獲得出来る最終日です。この翌日以降獲得した UR ポイントは1ポイント=1.5セントで使えません。
2025/10/26:新しい特典が利用可能になります。
2025/10/27:この日以降に更新した Sapphire Reserve の年会費は$795になります。
2027/10/25:Chase Travel 経由で1ポイント=1.5セントで使える最終日。
【気になるサインアップボーナスは?】

具体的なサインアップボーナスの額は公表されていませんが、非常に大きななサインアップボーナス(Massive Signup Bonus)であるという噂が流れています。
最近の Sapphire Preferred のサインアップボーナスが 100,000 ポイントであったことを考えると、これを下回るというのは考えにくいのではないでしょうか。
年会費$695の Amex Platinum の期間限定サインアップボーナスが 175,000 ポイントなんですから、新 Sapphire Reserve のサインアップボーナスは150,000ポイントぐらいはあっても罰は当たりませんよね?Chase さん?
【新たな申請ルール!?】

また今回の製品変更の情報とともに、Chase の申し込みルールに変更が加わるとされれています。
そのルールとは以下の2点
Sapphire Preferred を持っていても Sapphire Reserve が承認される可能性があるのは嬉しいことですが、代わりの Chase 版 Pop Up Jail は中々に悪辣です。
規約上、Sapphire Preferred を作った3ヵ月後に Sapphire Reserve を作る、なんてことは可能かもしれませんが、実際には48ヵ月以上期間を開けても承認されないというような運用になるのではないかと危惧されます。
これは Chase があなたをどの程度優良な顧客と判断するかに委ねられますので、要するに審査基準は闇の中、やってみないと分からない、ということです。
【変更内容の感想】

変更内容盛り沢山で混乱しますが、最近の特典改定と同じく、うま味の無いクレジット特典を付けて年会費上げてきたな、という感想です。ハッキリ言って改悪でしょう。
元の Sapphire Reserve は年会費はプレミアカードにしては良心的、非常に使いやすいトラベルクレジットで年会費の正当化もしやすく、ポイントを提携プログラムへの転送など難しいことを考えずとも Chase Travel で使えばそれなりにお得、という初心者にも分かりやすいシンプルな特典構造が非常に魅力的でした。
今回のごちゃごちゃした変更でこの魅力はかなり薄れたでしょう。
実際に申し込むかはサインアップボーナス次第なところもありますが、少なくとも多くの人に勧められるカードでは無くなってしまいました。
ルール変更に関しては Sapphire カードが2枚持ち可能になったとしても Chase 版 Pop Up Jail の働き具合によってはまったく意味のない変更になりかねません。
昨年は Ink シリーズの承認難度が上がったという話もあったので、申請が通りやすくなるという期待は出来ません。
とは言え変更はポイ活の常ですので、柔軟に対応していくしかないでしょう。
ちなみにビジネスカード版 Sapphire Reserve についても発表されており、こちらについても近日中にまとめようと思います。

Chase Sapphire Reserve Credit Card 評価レビュー - 最高のSapphireラウンジ体験を!
Chase の最高級カード Sapphire Reserve Credit Cardについての解説です。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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6 件のコメント:
いつも最新の情報をありがとうございます
これはなかなか使い道のないクレジットにかなり強気の年会費と還元率改変ですね
ただでさえアメプラ、ベンチャーXに比べるとメリット薄そうなのCSRなのですが…サファイアラウンジ使いまくれる人でもなければいっそう作る魅力無くなりそうですね
CSPにも無駄なクレジットと年会費高騰が来ると嫌ですね
本当その通りです。Sapphire Reserveはかなり使いやすい$300のトラベルクレジットが売りだったのですが、このようなクレジットが増えると推しポイントの魅力が半減してしまいます;
年会費$100付近のカードも最近は年会費値上げの変更もありますので嫌な予感もありますが、CSPは今のまま続いて欲しいところです。
情報の更新誠にありがとうございます。
改悪内容は想定通り、この内容であればSUBの権利がある1年目はともかく維持はよっぽどのことがない限り候補にも挙がらないような…。ただそこにSUB狙いを封じるために48カ月ルール撤廃、Pop up jailとはChaseもかなり厳しい。
やはりその時その時のSUBオファー、クレヒス、今後の米国滞在期間で自分に合ったクレカ申請を判断するしかありませんね。私はあと半年で本帰国予定のため、日本でも保持するメリットのあるカードを狙いますが、この傾向が今後も続くとすると帰国後の改悪も恐ろしいです。
情報をありがとうございます。特典の改定に伴い、券面の変更はあるのでしょうか?
おっしゃる通りですね。本帰国見えてくるとなると申請カードの吟味が必要になってくると思いますがご武運をお祈りしております!
見た目の変更の話でしょうか。既存のReserveユーザーもカードが再発行されるタイミングで切り替わるものと思われます。
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