
American Express Platinum Card 通称アメプラはクレジットカードの中でもひと際輝く有名カードです。
(いくつかの例外を除いて)アメリカのクレジットカードの中でも最高の年会費のカードですが、このカードを持つ価値のある人はどのような人なのか確認していきましょう。
2025年9月の特典改定内容を盛り込んでいます。
【評価・年会費・特典】

The Platinum Card | ||
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おすすめ度 | ★★★★☆ | |
カードブランド | American Express / Personal | |
年会費 | $895 | |
ポイント還元率 | 5x | 直接予約したフライト AmexTravel 経由のフライト・ホテル |
1x | その他 | |
サインアップボーナス | 80,000 MR Points | |
ボーナス条件 | 6カ月以内に$8,000の使用 | |
旅行関係の特典 |
空港ラウンジへのアクセス $600 ホテルクレジット $200 Uber Cash $120 Uber One クレジット $200 エアラインフィークレジット Fine Hotels + Resorts(FHR) プログラム $209 CLEAR Plus クレジット $120 Global Entry or TSA PreCheck クレジット Marriott Bonvoy ゴールドステータス Hilton Honors ゴールドステータス レンタカーステータス(Avis, Hertz, National) 旅行遅延保険 |
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食事・娯楽関係の特典 |
$400 Resy クレジット $300 デジタルエンターテイメントクレジット プラチナコンシェルジュサービス |
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買い物と健康関係の特典 |
$300 Lululemon クレジット $155 Walmart+ クレジット $100 Saks Fifth Avenue クレジット $200 Oura Ring クレジット $300 Equinox クレジット |
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外国為替手数料 | なし | |
申込リンク | →紹介オファーリンク← |
カード概要に主な特典を書くだけでも一苦労な、超プレミアカードです。
年会費も高いですが特典が非常に多く、特に旅行をする方にとってはその年会費以上の働きをしてくれるカードでしょう。
カードを作るだけでホテルやレンタカーのステータスが手に入るだけでなく、アメックスセンチュリオンラウンジを含めた空港ラウンジへのアクセスが手に入る点が特徴的です。
ライバルカードの Chase Sapphire Reserve や Venture X Rewards, Citi Strata Elite などと比べると入場出来るラウンジの数は頭一つ抜けています。
本当はこの記事ですべてを網羅したいところですが、それをするとただでさえ長い記事がもっと長くなってしまうので、一部の特典は別記事にまとめていますので詳しくはそちらを参照していただければと思います。
【サインアップボーナスについて】
通常のサインアップボーナスで作るのは損!?

Amex Platinum の通常サインアップボーナスは80,000 MR ポイントで、旅行で使えば1ポイント当たり1.5~2.0セントの価値はあるので、このサインアップボーナスはおおよそ$1,200~$1,600の価値があると言えます。
年会費$695と比べると十分な価値があると思いますが、これ以上のサインアップボーナスを手に入れることは意外と簡単です。
Amex Platinum の公式リンクや紹介リンクをシークレットウィンドウで開いてみたり、ブラウザを変えて開いてみたり、スマホとPCそれぞれで開いてみるなどすると、時折通常オファーより高いオファーが表示されることがあると思います。
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こういうやつです。 |
簡単に125,000ポイントオファーぐらいなら見つかりますし、150,000ポイントも頑張れば出てくるでしょう。最大クラスは175,000ポイントですが、これは期間限定だったりします。
この仕様は Amex の一部のカードに共通するものですので詳しくは下記記事で解説しています。

Amex クレジットカードのより良いオファーの見つけ方
Amexのより良いボーナスの見つけ方を紹介します。

【期間限定】Amex Platinum 最大175,000 ポイントオファー!
Amex Platinumの限定オファーについて紹介します。
サインアップボーナス受け取りのあれこれ

下位カードのサインアップボーナスは受け取れなくなる
Amex Platinum を作ると同一ファミリーの中の下位カードである Amex Gold と Amex Green のサインアップボーナスの受け取り資格を失います。
通常版・Schwab 版・Morgan Stanley 版のいずれか1回
以前は通常版の Amex Platinum、Schwab 版、Morgan Stanley 版とそれぞれ1回ずつ個別にサインアップボーナスを受け取ることが出来ましたが、現在では規約が改訂され、どれか1つを作るとそれ以外の Amex Platinum のサインアップボーナスは受け取れなくなりました。
ビジネスカードの Amex Platinum はパーソナル版のサインアップボーナス受け取り資格には関係ありません。
【必要なステータス・年収・クレジットスコア】

日本版のアメプラと違い、アメリカ版のアメプラにはそれほど高いステータスは要求されません。
クレジットスコアが700以上あればチャンスはありますし、720程あれば安心でしょう。700未満で承認された例もあるようです。
年収よりもちゃんと支払い能力のある信用に値する人物と評価されることが大切です。
つまり毎月クレジットカードの利用分を全額支払い、支払い遅れをしないといった普段の心掛けが大切です。

アメリカでのクレジットスコアについて
アメリカのクレジットスコアについて解説します。
【MR ポイントの使い道】

Amex Platinum をはじめとした Amex カードのサインアップやカード利用によるポイント還元で貯まるポイントは、Membership Rewards Points 略してMRポイントと呼ばれます。
このポイントは旅行で活用するのが最もお得な使い道です。
例えばMRポイントはANAのマイルに1:1で転送出来ます。そしてそのANAマイルでは座席のアップグレードや特典航空券が購入できます。
つまり Amex の MR ポイントを ANA マイルへ移動することで圧倒的にお得に日本へ移動することが出来ます。ただしお得過ぎるが故、特典航空券の競争率は高いので悪しからず。
ANA マイルに限らず、Delta 航空のマイルや Hilton ホテルのポイントに転送するのもおすすめです。
旅行に興味ないし、日本へもあまり帰らない方は還元率のよいギフトカードなどを買うのも良いでしょう。

また時々Amazonなど様々なサイトとプロモーションが行われます。
このプロモーションの例だとMRポイントを使うことで最大$60まで40%オフされます。ちなみに使うMRポイントは1ポイント以上ならいくらでも良いです。
頻繁にあるわけでは無いですが、いろいろなところでお得に使うことが出来ます。
MRポイントの様々な使い道については下記記事でさらに詳しく解説しています。

【保存版】Amex Membership Rewards(MRポイント) 使い方大全
Amexのリワードポイント、MRポイントについてお得な使い方から、お得でない使い方までを徹底解説。これを読めばQOL爆上げ間違いなし!?
【空港ラウンジへのアクセス】

アメプラで入れる空港ラウンジは非常に多くあり、これはライバルカードである同じくプレミアカードの Chase Sapphire Reserve や Capital One Venture X Rewards などと比べても圧倒的に優れています。
記事執筆次点では Sapphire Reserve で入れる Sapphire ラウンジは全米に7か所、Venture X で入れる Capital One ラウンジは6カ所に対し、アメプラで入れるラウンジはセンチュリオンラウンジだけでも全米に15か所、さらに羽田空港にもセンチュリオンラウンジはあります。
もちろんセンチュリオンラウンジだけでなく、以下のラウンジにアクセス出来るようになります。
注意点としてはラウンジごとに同伴者を無料で一緒に入場できるかどうかのポリシーが異なることです。
特にセンチュリオンラウンジは家族カードを持っていない場合は同伴者1名から$50がかかります。
年間$75,000このカードを使えば2名まで同伴者が無料になります。
ラウンジの混雑を避けるための仕方のない措置ではありますが、ご家族やパートナーとラウンジを利用する予定の方は同伴者ポリシーを確認しておきましょう。
逆に1人旅や1人での出張が多い方にとっては最高の特典です。
その他のラウンジ入場の詳しい要件などは下記記事でまとめています。

US版 Amex Platinum で入場出来る空港ラウンジまとめ
アメプラで入ることのできる空港ラウンジについてまとめています。
【ステータス特典】

アメックスプラチナを持つことで下記のステータスが手に入ります。
中でも Hilton のゴールドステータスは無料の朝食が付くので嬉しい特典です。
レンタカーのステータスも専用の列があったり、列を無視して直接駐車場で車を選ぶことが出来たりと、旅行者には嬉しい特典です。
【その他の旅行関係の特典】
Fine Hotels + Resorts(FHR) プログラム

FHR プログラムを利用すると世界中の高級ホテルでの滞在に対し以下の追加の特典が得られます。
ホテルクレジット

1月から6月で$300、7月から12月で$300の合計$600のホテルクレジットです。
このカードを使って Amex Travel から予約する Fine Hotels + Resorts (通称FHR)もしくは The Hotel Collection の対象ホテルの利用でホテルクレジットがトリガーされます。
The Hotel Collection では最低2泊が必要です。
Uber One クレジット / Uber Cash

月額$9.99もしくは年額$99.99の Uber One メンバーシップ代をカバーする年最大$120のクレジットと、毎月$15(12月はボーナスで+$20)の Uber Cash がもらえます。
エアラインフィークレジット

選択した航空会社での対象となる購入の際に、暦年で $200 まで金額が戻って来る特典です。
使う前に航空会社を選択することが必須になります。
対象の航空会社は現時点で、アラスカ航空、アメリカン航空、デルタ航空、ハワイアン航空、ジェットブルー航空、スピリット航空、サウスウエスト航空、ユナイテッド航空です。
公式には航空券には使えず、手荷物料金や変更手数料に使えるクレジットですが、いくつか抜け道があることが確認されています。詳しくは下記記事で解説しています。

Amex Airline Fee Credit の使い道
アメプラ付随の Airline Fee Credit について裏ワザも含めて解説します。
CLEAR+ クレジット・Global Entry or TSA PreCheck クレジット
CLEAR+ は指紋や目のスキャンなどの生体認証スキャンを使用して本人確認を行うことで、空港でのTSA本人確認の長い列をスキップできる有料会員プログラムで、これのメンバーシップ代$209をカバーできるクレジットです。
Global Entry はアメリカ入国の際の入国手続き、税関検査の簡略化・迅速化を図るプログラムで、TSA PreCheck は空港出発時に保安検査の簡略化・迅速化を図るプログラムで、これらのどちらか最大$120(4年ごと)をカバーできるクレジットです。
その他の Global Entry クレジットを持つカードに付いては下記記事でも解説しています。

Global Entry & TSA PreCheck 特典付きのおすすめクレジットカード
Global Entry & TSA PreCheck 特典付きのクレジットカードをまとめました。
旅行遅延保険

アメリカの飛行機は割とよく遅延しますが、遅延が6時間以上となった場合、1回当たり$500、年2回まで補償してもらえます。
この6時間というのは1つのフライトが6時間以上遅延したという意味ではなく、最終的に目的地に6時間以上遅延して到着した場合という意味です。
チケット代はこのカードで支払う必要がありますが、一部だけでも問題ありません。つまりマイルを航空券に交換する場合は、このカードで税金等を支払えば十分です。
より細かい条件等は利用規約をご確認ください。
【食事・娯楽関係の特典】
Resy クレジット

対象レストランで使える $100 クレジットを四半期ごと、1年合計で$400受け取れます。
事前に登録(Enroll)する必要あり、対象レストランは Resy 公式サイトで検索出来ます。
デジタルエンターテイメントクレジット

対象のサービスで使える $25/月、1年合計で最大$300の特典です。
こちらも事前に登録(Enroll)する必要があります。
対象サービスは、Disney+, a Disney+ bundle, ESPN+, Hulu, The New York Times, Paramount+, Peacock, The Wall Street Journal, YouTube Premium, YouTube TV です。(執筆時点)
プラチナコンシェルジュサービス

Amexのプラチナコンシェルジュを通してレストランや飛行機のチケットの予約などが出来ます。
【買い物と健康関係の特典】
Lululemon クレジット

四半期ごとに $75 の Lululemon で使えるクレジット特典です。
事前に登録(Enroll)する必要があります。
必ず公式サイト(lululemon.com)や Lululemon 直営店から利用しましょう。Amazon とかで Lululemon 製品買ってもトリガーされません。(当たり前)
Walmart+ クレジット

月額$12.95のWalmart+のサブスクリプション費に相当するクレジットです。
Saks Fifth Avenue クレジット

半年に$50の店頭またはオンラインでの Saks での購入に使えるクレジットです。
Oura Ring クレジット

暦年で $200 分の Oura Ring の購入に使えるクレジットです。
事前に登録(Enroll)する必要があります。
本体の購入費とは別に、月額$5.99もしくは年額$69.99のサブスクリプションに加入する必要があります。
規約ではギフトカードやサブスクリプションの支払いではトリガーされません。
Equinox / SoulCycle クレジット

暦年で $300 の Equinox のデジタルメンバーシップまたはクラブメンバーシップに使えるクレジットです。
SoulCycle の自転車の購入時に使える $300 のクレジットもあります。
どちらも限られた人にしか価値は無いでしょう。
返品保護

対象商品を購入日から90日以内に返品しようとしたけれど、販売店が返品を拒否した場合、送料・手数料を除いた代金を Amex が返金してくれるという制度です。
返金額は1品目$300まで、1暦年あたり合計$1,000まで、アメリカで行われた購入に限り、またこのカードで全額支払いをしたものが対象です。
品目は、購入時の状態にあり、自動車、生鮮食品、コンピュータ ソフトウェア、宝石など、特定の購入品は払い戻しの対象外です。
より細かい条件等は利用規約をご確認ください。
【ポイント還元率】

アメックスプラチナは基本$1使用で1ポイントで、直接予約したフライト・Amex Travel 経由のフライトとホテルで5倍、その他で1倍となっています。
Booking.com や Expedia などで支払いをしたフライトやホテルではポイント5倍にならないので注意しましょう。
ポイント還元率に関しては下位の Amex Green や Amex Gold の方が優れていると言えるでしょう。

【アメリカ】クレカ・エアライン・ホテル、それぞれポイント・マイルの価値はいくらなのか?
各クレジットカード、エアライン、ホテルプログラムのポイントやマイルの価値をまとめました。
【家族カード(Authorized Users)について】

アメックスプラチナの家族カードについてはプラチナ家族カードとシルバー家族カードの2種類があります。
シルバーの家族カードは年会費もかかりませんが、追加の特典はありません。
プラチナの家族カードは$195の年会費がかかりますが、空港ラウンジアクセスとFHRプログラム、ホテルステータスの特典は利用可能になります。
パートナーやご家族とラウンジを使う機会が多い人は家族カードを検討しても良いでしょう。

アメリカの家族用クレジットカード Authorized user と Joint account について知っておくべきこと
アメリカの家族クレジットカード Authorized user と Joint account について解説します。
【Schwab 版・Morgan Stanley 版について】
Amex Platinum には投資銀行である Charles Schwab そして Morgan Stanley とコラボしたバージョンがあり、標準の Amex Platinum の特典に加えて以下の特典をそれぞれ追加されています。
ただし、サインアップボーナスは標準版の方が高い傾向にあります。
Schwab 版

Morgan Stanley 版

【Amex カードの基本ルール】


【ルール】アメリカンエクスプレスクレジットカードについて知っておくこと12選
アメリカのAmexカードについてのルールや小ネタを紹介します。

【知っ得】Amexカード ダウングレード/アップグレード 解説
Amexカードのダウングレード/アップグレードについての解説です。あなたのクレジットカード戦略に加えてよりお得にカードを作りましょう!
【対抗カード】
Chase Sapphire Reserve

Chase 銀行より発行されている一回り安い年会費$795のプレミアカードです。
最近独自の Sapphire ラウンジを増やして勢力を増しており、特にクオリティ面では非常に評価の高いラウンジを展開しています。
クレジット特典の総量はアメプラに及ばないものの、トラベルクレジットなどは使いやすさの面でも非常に優れています。

Chase Sapphire Reserve 評価レビュー - 2025年6月新カード
2025年6月23日に生まれ変わったSapphire Reserveの詳細を解説します。
Capital One Venture X

こちらは年会費が$395とかなりリーズナブルです。
ライバルカードブランド同様にまだ数は多くは無いものの、Capital One ラウンジという独自のラウンジを展開しており、こちらもクオリティ面では申し分ないです。
カード更新時にトラベルクレジットとボーナスマイルだけで年会費の相殺が可能であり、普段から旅行をする人にとっては年会費は実質$0と言っても過言では無いトラベルカードです。
どのカテゴリで使っても$1あたり2ポイントは最低獲得出来る還元率の高さも優秀なカードです。

Venture X Rewards Credit Card 評価レビュー - 超簡単に年会費相殺出来るプレミアカード
Amex PlatinumやChase Sapphire Reserveを検討している方にも是非見てもらいたいVenture X(Capital One)の解説・評価記事です。
【紹介リンク】

もしここまでの解説でAmex Platinumカードを作ろうと思った方は下記リンクから作ってもらえると私やブログ読者様に紹介ポイントが入るので大変うれしいです。
ただし紹介リンクのオファーと公式のオファーでもらえるポイントに差がある場合がありますので、よくチェックしてもらえるポイントが大きい方のオファーを使ってください。
前述の通り、各リンクをシークレットウィンドウで開くなどするとオファーが変わることもありますのでご確認ください。
こちらの期間限定Resyオファーも生きているうちは確認してみてください。
→期間限定Resyオファー←
【まとめ】

いかがだったでしょうか。
American Express Platinum Card は特典が非常に多くあり、上手く使えれば年会費以上の働きをするカードですが、必ずしも万人におすすめ出来るカードではありません。
まずは自分が使える、価値があると思えるクレジット特典を合計してみて年会費と比較してみましょう。
次にラウンジアクセスや各種ステータスの特典を自分がどの程度評価しているかを考えて、特典が上回ると感じたのでしたらカードを申請してみましょう。
その際、サインアップボーナスは出来るだけ高いものを獲得出来るようにするのをお忘れなく。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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